暗闇の世界で愛を誓う

1番目　〈ずっと一緒。〉 ページ10

1「姉貴〜」

『あ、1番目！どうしたの〜？』

1「…ちょっと甘えたくてさ。だっこしてくれよー。」

『？いいよ〜？』ﾋｮｲ

1「……。」ｷﾞｭｯ


__ｶﾞﾌﾞｯ‼

『っ！？いっ…！』

1番目は私の後ろに腕を回すと、首筋に噛みついてきた。


…1番目はギザッ歯だから、噛まれるとかなり食い込んで痛い。

1「…んぅ…ぷはっ………」

『…どうしたの。いつもの1番目じゃないよ？』

1「ん〜…あのな？最近ずっと構ってくれなかったから、

一緒にいられるように跡つけたんだぜ。」ｽﾘｽﾘ

『…そうなんだ。』

1「あっは！姉貴とずっと一緒にいられるように、お願いしながらつけたんだぜ？えらいだろ？」

『…うん、そうだね。大丈夫だよ、私達はずっと一緒でしょ。』

1「…あっは！それもそうだな！オレと姉貴はずっと一緒だ」

1番目はみんなのお兄ちゃんだから、
一緒にいられるようにって跡をつけただけなんだ。


…うん、きっとそうだよ。


どうして首なんだろ？つけやすいから？

今も噛まれた所は、歯が食い込んでいたせいで血が滲んでいる。
どうりでしびれるわけだ。

1「…なぁ姉貴。オレにも跡、つけてくれよ。」ｽﾘ…

『いいよ〜』

あまり強く噛んだら、怖がらせてしまう。慎重にやらないと。


_ｶﾌﾟｯ…

一「んぁっ……」ﾋﾟｸｯ

『ん…はい、おしまい。』ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

少しでもおちつくようにと、軽めに背中を叩く。

軽めにつけておいたから、数時間で消えるだろう。
…私の方はどうなのか知らないけど。

1「あっは…姉貴、ダイスキ。」ｽﾘｽﾘ

『…うん、私も。』ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ



END〈首筋への跡…執着。〉

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