暗闇の世界で愛を誓う

6番目　〈おねえちゃん。〉　another story。(少し注意) ページ18

おねえちゃん、どこだろう。
どこ行っちゃったのかな。

おねえちゃんが痕をつけるために、首を吸おうとしていた。
でも、僕はビックリした。

吸われる感覚じゃなくて、ただ口が触れていただけだから。
僕は痕をつける気がないんじゃないかって、そう思った。

痕をつけるのは、愛の証。
だから、お姉ちゃんにお願いして、今までもたくさんつけてもらってた。

…みんなには言えないような、恥ずかしい場所も。
胸の辺り、腰、背中…お股の回りにも。

直接お股にしてもらったことだってあった。
そのしたの膨らみにも。

気持ちよくて、体が震えて。変な感じだったけど、癖になっちゃって。
一回じゃなくて、何回も、何十回もしてもらったときだってあった。


お姉ちゃんに愛してほしかったから。
だから、つけようとしてなかったのはあれが初めてで、イライラして…

悲しくなって、胸の辺りがモヤモヤして、ピリピリして。
締め付けられるように痛くて、苦しくて。

だから、蹴ってしまった。噛みついてしまった。
「偽者だ」と、言ってしまった。

はやく、見つけなくちゃ。

…洗脳が解けかけてたのかな。

もっと、お姉ちゃんは僕のモノだって、いっぱい伝えなくちゃ。
そう思わせなくちゃ。

そうしないと、お姉ちゃんは僕を見てくれないから。


____みつけた。

さあ、帰ろう、おねえちゃん。
僕たちの小さなお城へ。

今度はもっと、強くて甘い魔法をかけてあげる。
二度と解けることがないような、甘い魔法(洗脳)を。



Fin.

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