検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:2,389 hit

第二話・猫子登場02 ページ8


追試が終わった家へ向かう帰り道。

教室を出るときに声をかけられたので猫子も一緒だ。
といっても特に話をすることもなく、ただ並んで歩くだけなのだが。

そんな静かな下校中の道につい一時間ほど前に別れた桃色を見つけた。

その色の持ち主はキョロキョロとあたりを見回し、俺を見つけるとぱたぱたと走り寄ってきた。和服で。


「ゆ、勇人さ〜ん。テストお疲れさまでした〜」


少し息が上がっていながらもそういいながらこちらへ向かってくる。


「桜!?どうしてここに!?」


「お母様に頼まれたんですよ。あとこれ余ったお団子です。」


そう言って俺の前に来たとたんパックに入った団子を差し出してきた。
みたらし団子だ。
おそらく桜が作ったのだろうが、形が少しいびつだが美味しい。


「ん、うまいよ。」


「よかったです。疲れがとれるといいんですけど。」


「(じーーーーーー)・・・・」


隣で猫子が団子をじっと見つめている。
どう見てもほしいって目だぞ。あれ。

その視線を感じたのか桜が俺に聞いてきた。


「あの、勇人さん。こちらの方は?」


「あぁ、俺のクラスメートの・・・」


「・・・秋山咲です。猫子でいいよ。・・・君は?」


「わ、私は桜って言います。魅桜庵の住み込みバイトなんです。」


「・・・・・そう、よろしく。」


「よ、よろしくお願いします。・・・猫子さん、お団子いかがですか?」


「・・・ありがとう。いただく。」


そういってパッと団子をとると素早くかぶりつく。
というかこいつあだ名気に入っていたのか。


「・・・・・じゃあね。ユー。」


団子を食べ終わると一言そういって勝手に行ってしまった。
マイペースなところ、猫っぽいな。たしかに。

第三話・公園の子供01→←第二話:猫子登場01



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.9/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:魅桜庵 , 妖怪 ,   
作品ジャンル:ラブコメ, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

美由紀(プロフ) - こんな感じでいいですかね? (2017年7月2日 22時) (レス) id: 9e4be1b4f0 (このIDを非表示/違反報告)
こくりみな(プロフ) - 美由紀さん» 反応遅くなりすみません!わざわざありがとうございます! (2017年7月2日 22時) (レス) id: 03bebef213 (このIDを非表示/違反報告)
美由紀(プロフ) - イラスト集の作者です!遅くなってすいませんでした!イメ画できたのではりつけておきます!http://uranai.nosv.org/img/user/data/d/c/a/dcabbc29658638cbb58786e17cb9aca3.jpg (2017年6月25日 0時) (レス) id: 9e4be1b4f0 (このIDを非表示/違反報告)
こくりみな(プロフ) - 金堂雪音さん» 初コメントです!ありがとうございます!!頑張ります! (2017年3月14日 13時) (レス) id: 93511eb444 (このIDを非表示/違反報告)
金堂雪音 - 先がたのしみますです。更新頑張って下さい! (2017年3月12日 22時) (レス) id: b6258d0c76 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こくりみな(桜原案:蒼藍@芽吹) | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年2月13日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。