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侑李side
侑李「裕翔、確認しよっか。」
裕翔「…うん。」
家を出る前の指さしチェック。
水回りや火の元、戸締りが凄く気になる裕翔が安心して出掛けるためのひと手間。
家中の窓の鍵を2人で見て回って、ガスコンロも一緒に。
侑李「…よしっ！全部OKだね！」
裕翔「や、やっぱり和室もう一回見たい、」
どんなに確認しても1番初めに見たところはまだ不安になっちゃうか。
裕翔が常にアンテナを張ってなくてもいいように日々、訓練的に慣れさせているつもりだけどまだまだゴールは遠い。
侑李「うんそうだね。そこだけ見よっか。」
決して否定はしない。少しずつゆっくりで良い。
裕翔「閉まってる、大丈夫。」
侑李「閉まってたね。じゃあ行こう？」
時間が他の人たちより早いからまだだーれもいない通学路。
入学式を待ち侘びるように咲いた桜が朝の光をめいいっぱい受けて、ゆらりと揺れている。
家から学校は歩いて10分くらい。桜並木の一本道を雑談しながら歩いているとぴたりと裕翔が立ち止まった。
裕翔「ね、ねぇ侑李。ドア閉めてきたっけ……、」
侑李「ん？閉めてきたよ。さっき確認したじゃん。」
裕翔「……っ、でもなんか……」
セーターの袖口をぐうっと握って不安そうに眉を下げる裕翔。
裕翔「も、戻りたい。」
侑李「…わかった。でも一回ね？一回戻ったらもう学校に行くよ。」
裕翔「うん。わかった。」
来た道をさっきの2倍の速度で歩いていく裕翔。
よほど不安になっちゃったんだろうな。
前までは家から数メートル離れただけで戻りたいってなってたからまあ成長ではある。
でも少しずつ慣れていくため、最近は制限を設けた。
全てを否定するのではなく、条件付きで不安を取り除いていく。
侑李「まったく〜こういう時ばっかり早いんだから。」
既に家の方向に小さくなっていく、のっぽな背中を追って僕も歩くスピードを上げた。
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のん - 凪さん» お返事お待ちしております・・・(汗) (2021年5月23日 18時) (
レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 凪さん» リクエストさせて頂いたお話が、いつ頃公開されるのか､教えて頂けると嬉しいです。 (2021年4月19日 20時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 凪さん» そして、出来たら･･･少年が受けてきてた行為の様を障りだけでも構いませんので、描いて頂けると嬉しいです･･･！ (2021年4月14日 21時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - こちらの方で描いて頂く事は、可能でしょうか･･･？ (2021年4月14日 21時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - のんさん» 返信遅くなりまして、申し訳ありません…！恋仲無しの方向で書かせて頂きます！！ (2021年4月14日 19時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2021年2月21日 20時
