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黒 side
緑「んじゃ出発しますよ、北斗さん!」
黄「なんだよ慎太郎が車椅子押すのかよ。たまには俺らにもやらせてくれたっていいじゃんか!」
緑「んえ!北斗は俺がいいって。ね〜ほくと!」
桃「そんなこと1ミリも思って無さそうだけど?」
青「おい、お前ら何してんだ!予約時間おくれるって!」
赤「AHAHA!じゃあ間をとってじぇすちゃんが押します!」
黒『……だぇでも…ぃいかぁ、はぁく(誰でもいいから早く)』
黄「ほら北斗が待ちくたびれてんだろ。」
騒がしいなぁ。でも、凄く楽しいな。
やっぱり5人といる時の自分は好きだ。
障がいを持っている自分を好きにさせてくれたのは紛れもなくこのうるさい人たち。
こんなくだらないやりとりに俺は沢山救われてるんだよ。
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到着したのはお洒落なイタリアン。
すぐに、奥の個室に通される。これもきっと予約してくれた樹が、人目を気にしやすい俺のことを考えてのことなんだろう。
メニューを決めるにも、てんやわんや。
あれ食べたい、これ食べたいとどんどん注文が増えていく。
桃「北斗はなんか食べたいのある?」
黒『おぇは、そんなたべぇないかあ、みんなに、あわせぇる、(俺はそんなに食べれないから、皆に合わせる)』
桃「そっか。アイツら頼みすぎだよな。」
食事はそんなに得意じゃ無いから、皆が美味しそうに食べてるとこ見てたいんだ。
そうしてると自分も満たされるから。
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作者名:ばにら | 作成日時:2021年10月21日 11時