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大貴side
眠っている中に、割り込むように聞こえてきたのは慧が必死に生きようとしている音。
俺は考えるより先に動いていた。
ベットから飛び起きてカーテンを開けると、いつもはふわふわの髪の毛を汗でしっとりと濡らした慧がいた。
ゆーてぃーが来てからは何が起きてるのか分からず、ただ邪魔にならないように端っこに突っ立っていることしかできなかった。
さっきまで必死にあがいていたのに、今は意識を手放し、ぐったりとしてしまった慧。
触れたら壊れてしまうんじゃ無いかと思うほどに、弱々しい白い腕にどんどんと管が繋がれていく。
気がついた時には慧はストレッチャーで運び出され、病室には俺1人だけになっていた。
さっきの慌ただしさに反して、静まり返る白い部屋は 俺の不安を増幅させた。
・ ・ ・ ・ ・
5分くらいだった時だろうか。
ゆーてぃーが急いで戻ってきた。
大貴「慧はっ！！！」
中島「今は薬をいれたから落ち着いてる。 けど……,」
大貴「………………けど？」
中島「肺炎になった。白血病の合併症で最も気をつけなきゃいけない1つで、重症化すると死に至る可能性もある。」
大貴「え？？死……って。嘘でしょ、？」
中島「これから2日くらいが山だろう。慧ならきっと耐えてくれる。」
俺は言葉の代わりに涙が溢れ出し、瞬く間に前が見えなくなる。
中島「大丈夫。大丈夫だから。慧はそんなよわっちくないだろ？ 目を覚ました時そんな顔してたら慧が悲しむよ。ほら、涙ふいて。」
慧が一度咳き込んだ時にもっと俺が敏感になっていたら、こんなことにならなかったのかもしれない。
大貴「おれっ、、けいに気ぃ使われてばっかじゃんか。カッコ悪りぃな……」
無理に笑顔を作る俺に寄り添ってくれるゆーてぃー。
ただただ慧の無事を祈ることしか出来ない自分が情けなく感じた。
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いのあり腐 - いつも楽しく拝見しています。リクで、弱った伊野尾くんが有岡くんも裕翔君も部屋にいない状態で車椅子に乗ってトイレに行こうとするけど上手く乗れずに床で転び間に合わないというのが見たいです。無理を承知でお願い致します。 (2019年2月14日 23時) (
レス) id: 60f10fc2dc (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - やまびこさん» コメントありがとうございます！ 私も全く同じ人種ですよ〜 次のお話で強めの弱りに挑戦してみようかなーと思います！これからもよろしくお願いします (2019年2月14日 23時) (レス) id: 2ad6a89a5c (このIDを非表示/違反報告)
やまびこ(プロフ) - 頭おかしいこと言ってるのですが、そういった状況になってたりすると…嬉しいです。すみません頭おかしくて。別に全然そういう言葉をいれなくてもいいので、あくまで参考までに…。これからも更新待ってます！ゆっくりがんばってください！ (2019年2月14日 23時) (レス) id: e5bd4b82b6 (このIDを非表示/違反報告)
やまびこ(プロフ) - こんにちは！とても素敵なお話で大好きです！私もいのちゃんが弱っているものが大好物なものでして……たくさん弱ってくれるとニコニコしてしまう野郎です。特にリクエストというわけではないのですが、ICUや酸素マスクというワードがあると弱ってる感すごいですよね。 (2019年2月14日 23時) (レス) id: e5bd4b82b6 (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - のぶちゃんさん» 読んでいただきありがとうございます！これからいのちゃんの弱りが増えていくかと思います。バランスよく書けるように頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2019年2月8日 22時) (レス) id: 2ad6a89a5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2019年1月31日 21時
