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人虎 ページ9

康江side


此処は、ヨコハマの十五番街の西倉庫
此処が文スト第1話の大舞台ステージ
時が来るまで私達は本を読んでいた


「太宰さん達何を読んでいるんですか?」
「いい本」


ちなみに太宰さんは完全自 殺読本
Aは漫画版文スト
私は小説版文スト
何故か其れを抱いて寝たら一緒にトリップしたようだ


「こんな暗い中で良く読めますね」
「目は良いから」
「スマホ持ってるから」
「私も」


此れは抱きながら寝たというより
ブルーライトで目の危機に侵されながら寝落ちをしたから自然と持ち込めた


「其れに、内容はすべて頭に入ってるし」
「同じく」


私とAは同時に云った
それはもう文ストクイズ大会があったら全問正解する自信があるくらいには知識が頭に入ってる


「じゃあ何で読んでるんですか?」
「何度読んでもいい本は良い」


今度は太宰さんと私達で云った
敦君が呆れて顔を前に向けるとため息をついた

出し抜けに何を思ったのか、Aは敦くんに質問した

「敦くん敦くん、一つ質問するけど
その虎って何色だったの?色が分かれば探しやすいと思って…」
「色、ですか……僕が見た時は暗かったので良く見えませんでしたが、恐らく白だったと……」


「へー!そうなんだ!敦くんの髪色に似てるね!」


私は慌てて十字固めしながら訂正した。このままでは物語の辻褄に合わなくなってしまう。

「な、なな、なぁに言ってるんだよA!
自分の恐れてる物に似てるって言われたら嫌な気分になるでしょおお!?」
「いだだだ痛い痛い!」
「ごめんね敦くん!この子無神経で!!」
「あぁあ、いえいえ!気にしなくて大丈夫ですよ!だから解放してあげてください!!」

敦くんがそう言ったので私は解いた
敦くんはまた俯いた


「本当に虎は此処に現れるんでしょうか?」
「現れる」


太宰さんが答えると敦君はものすごい顔で警戒しつつ怯えてた


「心配要らない。虎が現れても、私の敵じゃないよ。こう見えても、武装探偵社の一隅だ。」
「…凄い自信ですね。なんか羨ましいです。僕なんか孤児院でもずっとダメな奴って言われてて其の上、今日の寝床も明日の食い扶ちも知れない身で。」


そういうと敦君は蹲った
今またつらい記憶を思い出しているのであろう


「確かにこんな奴が何処で野垂れ死んだって誰も気にしない
否、いっそ虎に喰われて死んだ方が…」


其の時、窓から雲が退けて月が見えた―――
とても青白く美しく光っていた

真実と異能力→←虎探し


ラッキー双黒

太宰治


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みゆうい(プロフ) - アイカさん» いえいえ、素敵なアドバイスありがとうございました!!(遅くなってすみません)成る程行間ですか…改善してみます!! (2018年9月28日 3時) (レス) id: 58bde6ec82 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - こんにちは〜。素敵な作品だと思います!評価させていただきました。アドバイス・・・としては、行間がわかりにくいかなぁ、と。伸ばすところは多くとって、地の文のところは開けない、みたいにしたらよろしいのではないでしょうか!上から目線すみませんでした。 (2018年9月27日 6時) (レス) id: f7758fe083 (このIDを非表示/違反報告)
みゆうい(プロフ) - ゆきゆきさん» ありがとうございます!でも文字数が足りなくなるのでもう使いたくないですw更新頑張ります! (2018年4月3日 16時) (レス) id: 934b968946 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきゆき - ルビがカッケーー (2018年4月3日 8時) (レス) id: 1561dbe350 (このIDを非表示/違反報告)
空蘭 - 厨二…ww (2018年1月21日 19時) (レス) id: ea1bd731b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゆうい | 作成日時:2017年8月5日 10時

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