好きと気付いたバレー馬鹿【木兎光太郎】 (ページ11)

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11、ドリンクページ11

「雪っぺ先輩～、かおりん先輩～」

「A～。今日は一緒にやるの～？」

「はい！女バレ三人だけなんでw」

「ほいっ、ドリンク！」

「ありがとうございます！」

白福と雀田と少し会話をし、ドリンクを作ってもらったA。

「多分午後から試合だと思うから、詩乃と蘭来たら教えてあげて」

「はーい」

「頑張ってね～」

マネージャー二人は、ドリンクのボトルを洗い、そこに新しくスポドリを入れていた。
その間白福は、おにぎりを数個摘みながら作業している。

「京ちゃんー、アップ終わったらどっちの練習入ればいい？」

再び赤葦の元へ戻ったAは、体育館で行われている二つの練習に目をやった。

「レギュラーメンバーの練習に入って。あと打ったら右抜けで」

「りょーかい」

Aはアップを始めると、まだ木兎が戻っていない事に気付く。
どこにいるのかと辺りを見渡すと、何やらこそこそとしているミミズクヘッドを見つけた。

「なーにしてるんですか？」

「っA！べ、別に何も～」

明らかに様子がおかしい木兎。加えて、少ししょぼくれている様にも見える。いや、これはまさにしょぼくれモードだ。

「おい木兎！早く練習入れ！」

木葉にこう声をかけられるも、木兎は気が乗らない。
その理由はAがあげたタオルにあった。