告白、邪魔された。【白布賢二郎】

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上下着たのはいいけども、似合ってるのか…?
恥ずかしいです、うん。
顔があれだから、服が似合ってない。ガーリーを着こなせる顔じゃないんだ…!




試着室のカーテンを少しだけ開けると、白布がそれに気づく。






「着替えました?じゃ、見せてくださいよ」
『拒否権はないんだ?』





うん、と頷かれた。
もうどうにでもなってしまえ!!
勢い良くカーテンを開けると、白布は固まる。
こんな女の子っぽい格好したのは久しぶりだから、恥ずかしい。やっぱり、似合わないのでしょうか。だから言ったのに……!!




『あのぉ、似合ってないんでしょ…?だから言ったのに』





いくら膝丈と言えど、生足晒すのは恥ずかしいんだなぁ、これが。
すると、ぽつりと白布が呟いた。





「可愛い……」




え。
上を向くと、白布は片手で口を覆い、顔を赤くしている。
どうも無意識に出てしまった言葉らしい。
少しだけ慌てている。





「あ、あの、本当に似合ってるし可愛いです」
『……そうかな?』






そう言われると嬉しいし、ちょっとだけ自信がつく。
普段カジュアルな服とかかっこいい服しか着ないから、ガーリーな服を着る時は少し抵抗するし、心配になる。





「着せて良かったです、こんな可愛い姿見れたんですもん」




にやっと笑う白布に、今度は私が顔を赤くする番だ。
こんなこと言う子だっけな!?
カーテンを思い切り閉める。







『もう着替えます!!』

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