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「あとは本人の意思次第です」



北「そうですか…」



玉「じゃあ本人が思い出したくないって思えば一生思い出せないかもしれないんですか?」



「一生かは断言できませんが思い出せるはずの記憶を思い出さないとなると話は変わってきます」



玉「………」



北「わかりました。ありがとうございました。……ほら、行くぞ」









みつに腕を持たれて立ち上がる。



視線は何処かを泳いでる。



思い出せるのに、思い出さないなんて選択、Aがするかな?



そんなの、信じたくない。



だから俺は、まだAは何も思い出せそうにないってことを信じるんだ。




なのになんで。




信じてるのになんで、涙が出てくるんだろう







その涙は、俺の頬をするっと通って


音を立てずに落ちた。


そんな俺に気づいたみつは、俺を近くのソファに座らせる。


その横に自分もすぽんと座る。









北「お前の気持ち、わかるよ」



玉「………っ、…」



北「悔しいよな。やり切れねえよな」



玉「………おれの、せいで…」



北「何もできない自分が、情けねえよな」



玉「………Aと話せないんだ、前みたいに、素直に笑い合えない、俺は、俺がAに傷つけたから、なのにA、笑って話しかけてくるんだ…、もう、どうしていいかわかんないよ」



北「でも俺らは、ほんとに、マジで何もできねえんだよ」



玉「………」



北「傷を治せない。でも、笑顔にすることはできるだろ」



玉「………」



北「お前が泣いてたら、Aが心配するだろ…!」









今、気付いた。



みつも泣いてる。



しくしくなんてもんじゃなくて、大号泣



なのに、笑ってる。



Aに心配させないように、一生懸命笑ってる。






そんな顔見てたら、









玉「みつ、ぶさ(笑)」



北「うるせー」









余計、涙止まらないじゃん。



もうなんで泣いてるのかわかんないよ



泣いてる場合じゃないってことだよね



笑って、A迎えに行かなきゃね



こんな顔見せらんないし(笑)

1「美男ですよ」→←2



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こは光(プロフ) - 更新待ってます!このお話めっちゃ好きです!! (2015年4月30日 4時) (レス) id: d098f5c481 (このIDを非表示/違反報告)
キスマイ(=`∀´=) - もぉ 切なすぎて泣いちゃいました!これからも頑張ってください! (2015年4月8日 0時) (レス) id: cfb15e4968 (このIDを非表示/違反報告)
HironoTaniguchi(プロフ) - 更新待ってます! (2015年4月5日 23時) (レス) id: 358cacf76a (このIDを非表示/違反報告)
___北 山 杏 莉(プロフ) - 更新待ってます !! がんばってくださいっ! (2014年10月27日 0時) (レス) id: 45d0ac0ce9 (このIDを非表示/違反報告)
*+:。たいみちゅ。:+*(プロフ) - 私もこれで終わらないか気になってます!この小説大好きなので…続き待ってます!更新がんばってください!o(*´ゝ∀・)ノガンバ!! (2014年8月27日 22時) (携帯から) (レス) id: 0d4463bf4d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゆた | 作成日時:2014年6月23日 1時

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