男水！

第7話☆☆ ページ10

貴方「…一体どういうつもり。
急に現れて、東ヶ丘のコーチなんて…」

川崎「別にいいだろ。
頼まれたんだから。」

貴方「あっそ。
兄貴は、変わったね…。」

川崎「そういうお前も随分とボーイッシュになったな。」

貴方「…関係ないから。
第一、連絡もくれなくなった兄貴をこれからも兄貴だと思いたくない。」

川崎「…そうか、勝手にしろ。」

貴方「…」

ｶﾞﾝｯ…
『貴方出ていき、秀平が入ってくる

秀平「瑞希…？」

貴方「先に帰るわ。
お疲れ様。」

秀平「おつかれ…気をつけてね？」

貴方「うん。」

秀平「川崎さん…」

川崎「なんだ、もうギブアップか？」

秀平「いいえ…
ただ、少し厳しすぎるような気が…」

川崎「あ？」

秀平「このままじゃ、みんな水泳嫌いになっちゃうかもですし…」

川崎「はぁ…
くっだらね…」

秀平「え…？」

川崎「お前、そうやって周りのことばっか気にして泳いでる限り、ぜってぇ速くは…なれねぇよ。都大会出たいんだろ？
はっきり言うが、今のお前のタイムじゃ無理だ。」

バタンっ…！
『川崎、出ていき』

〜龍峰〜

平「譽さーんお疲れ様です！」

辻「お疲れ様です。」

仁科「お、お疲れ様。」

礼央「お先に失礼します。
それって…」

辻「あー、スポーツ推薦の！」

仁科「磯村先生に頼まれて…」

平「おー！懐かしい！
こんな中から、俺ら選ばれたんだな…
あ、みてみてみて、ここの大会で3位だった！」

仁科「もー、ぬれたで触らない。」

〜過去〜

礼央「どういうことだよ！
おい…！なんで選抜審査来なかったんだよ！」

秀平「礼央！」

礼央「秀は一般でくるよな…？
どういうことだよ…約束しただろ？！
忘れたのかよ！」

大樹「礼央…
3人でで東ヶ丘行かないか？」

礼央「はぁ？
お前本気で言ってんのか…」

大樹「俺はどこでもいいんだ。
みんなで泳げるなら…」

礼央「ふざけんな…ふざけんなっっ！！」

〜現在〜

礼央「お疲れ様でした。」

仁科「おん…？」

〜東ヶ丘プールサイド〜

ﾋﾟｯ…！

秀平「タイムは？」

晴美「ニコっ…」

大樹「どーした…？」

秀平「三秒も上がってる…」

結太「僕のことバカにしてるんですか？！」

秀平「結太？」

結太「原田くんとバタ足練習しろって…」

大樹「そのビート板でか？」

晴美「結太には、結太の泳ぎ方があるのよ？
あんたの型にはめ込まなくなって…！」

川崎「下手なやつほどよく吠えんだな。」

晴美「そんな言い方ないんじゃない？」

第8話☆☆→←晴美Special Ｍenu＆作者より

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