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54話 ページ11

『あ、あの倉持先輩!』


「ん?なんだよ。」


『倉持先輩さっきボソッと何言ったんですか?』


「き、気にすんな!」



倉持先輩は顔を赤くしながらそう答えた。



『気になりますよ〜』


「もう、その話はいいだろ。帰るぞ!」



いや、帰るぞってそっち逆方向なんだけどな...


倉持先輩今日なんかおかしいよね?熱でもあるのかな?


さっき顔も赤かったし...



『倉持先輩、そっち逆方向ですよ?』


「あ?そうだっけか?」


『顔赤いですけど、大丈夫ですか?』



私は倉持先輩のおでこに触れた。


熱はないみたいだけど...



「無防備過ぎんだよ。」



倉持先輩怒ってる?するといきなり私の腕を掴んだ。



「星乃一つだけ忠告していてやる。男に簡単に触れんな。」


『え?えーと...』


「ほかの男にやるなよ。」



そう言って倉持先輩は先に歩いて行ってしまった。

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作者名:あかりんご | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HQakaashirabu/  
作成日時:2020年6月9日 11時

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