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Ｓｉｄｅ 翔
松「いくらお前でも、手加減しねぇからなぁ」
翔「はぁ」
なんで、この人はこんなにやる気があるんだろう？
ただ、普通に走るだけなら、別にいいけど･････
翔「障害物かぁー」
そう、ハードルやら袋やら網やら平均台などが、コースに並べられている。
そして･････運悪く、一緒に走るのは、松岡さんだ。
体格やせいかくから見て、すごく運動が出来そうなんだよな････｡
松「絶対 勝つぞぉー」
なんて、いいながらストレッチをしている。
元気だなぁー！
確かに･････智くんが出るぐらいなら、俺が出るけど。
長年、運動神経がZERO〜ってことを、隠してきた努力が水の泡に･････｡
翔「ふんっ！ やるしかないか」
順番がもう迫ってきている、俺も男だっ！
覚悟を決めよう･･････｡
そして、スタート位置に立つ、歓声がうるさい。
そして、ピストル音が響く。
順調に障害物を越えながら走るが、松岡さんとは距離が開いていくばかりだ。
「ほら さっさっと走って！」
「遅すぎ」
声の聞こえた方に顔を向けてみると、和と潤が文句ばかり言っているのが見えた。
アイツら〜 好き勝手言いやがって････｡
どうやって、仕返ししてやろうか考えながら、ハードルを飛び越えたとたん、雨が降ってきた。
そして、頭に何かが引っ掛かったが、その理由がわからない。
前を走っていた、松岡さんの方から、ハードルを倒す音が聞こえた。
そして･････こっちに走ってくるのが見えた。
翔「逆走行････｣
唖然と見ている、俺の手を引っ張って、コースの逆を走る。
翔「ちょ！ はぁ？！ まっ？ はぁ！？」
パニックをおこす、俺に聞こえたのは
「まさき！ お前の兄貴と引っ張ってるアイツ止めろ〜！」
と言う、叫ぶ声だった。
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作者名：ヒヨコ | 作成日時：2014年6月19日 22時
