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第38話 ページ39

智司 side

さっきから怒っている男の声がする。

まあどうせ、その辺の野郎共がやり合ってるんだろうから無視をする。


相良が喧嘩をしたい、と言わないことに違和感を覚え、『お前また変なこと企んでんじゃねぇだろうな。』と声をかける。


相良「んなこと考えてねぇわ。男の怒声がどんどん近づいてきてんのよ。なんとなくだけどよ。」


言われてみればそうだ。まぁ、開久がここにあると知っている人は少ないし、来たところで俺らが潰すだけだ。


相良「行こうと思ってたけどよォ、相手から来てくれそうじゃねぇのぉ。クククッ」


相良はこの状況を楽しんでいる。相手を探すのは面倒だから来てくれた方がこっちとしても助かるが。



??「くっそ!」



その声と同時に、見覚えのある人物が飛んで来た。



「おい、お前…!」


相良「おいおいこいつ…。やべぇんじゃねぇの?!」


俺たちの目の前に飛んできたのは紛れもない、俺の女だった。


A「はぁ……智司…、ごめん。勝てそうに、ないやつと…当たっちゃって…。はぁ………ここまで、連れて来ちゃった……。」


Aは要件を伝えると咳き込んだ。


ここまで相当無理して走ってきたんだろう。痛むのか、座り込んで左脚を押さえる。


「お前らどけ」


下っ端らに睨みを効かせてそう言えば、俺がいつも座っているソファから離れる。


静かにAをソファに下ろし、痛むであろう頭を優しく撫で、『ここどこだよ〜!』と叫ぶ男たちの元へ向かった。



「おい。」


俺が低い声で声を出すと、前にいる男2人は怖がる素振りも見せず、『え、ここ学校だったんだ』と間抜けなことを言っている。


相良「いやぁ、こんなとこ来ちゃって、俺らにやられる未来しかないんだぜ?お前ら。」


「やれ、お前ら。」


『手加減なんか必要ねぇ。』そう付け加えると、全員が2人に殴り掛かる。



男4「舐めてくれんじゃん!」



そう言って、かかってくる俺たちをなぎ倒していく相手。こいつ、そこらじゃ見ない顔だな。



相良「なかなか強ェんじゃねぇのぉ?ククッ 腕が鳴るねェ!!」



相良はそう言って鉄パイプを手に持つ。



下っ端はもう半数ほどやられた。

「只者じゃねえな。」

Aの強さを改めて実感する。まあ、あとどんくらい相手が持つかだな。


相良「お前ら残念だったなぁ!俺らがお守りしなきゃいけない人を傷つけた罰だよォ!!」


相良は鉄パイプを振るった。

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玲美(プロフ) - 面白いです!!💕 (3月20日 4時) (レス) @page50 id: e0cb024252 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゆみゆぽん | 作成日時:2019年1月2日 17時

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