成蘭高校のもう1人の番 (ページ25)

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第24話ページ25

A side

あの後、絶対京子いるな、と思ったが無視してあげた。

智司「お前ん家着いたぞ？」

「え？あぁぁぁ、ごめん！」

気づいたら家に着いていた。

「じゃあまた明日！」

智司「朝ここで待ってるな。何時くらいに家出るんだ？」

「8時…くらいかな。」

智司「分かった。じゃあな。」

「バイバイ！気をつけて～！ありがとね！」

智司の背中が見えなくなるまで手を振った。

その後玄関を開けて家へ入る。そのまま自分の部屋に直行し、ベッドにダイブした。

お父さん、お母さん。私、今物凄く幸せ。

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ～明日から毎日一緒なんて…。」

自分でも気持ち悪いと思う。京子達になんて言おうかしら。

まずは、尾行したことを謝らせる？

「私もそこまで鬼じゃないからな…。」

今日は何も考えずに寝ようかな…。

「あ、夕飯。」

夕飯の存在を忘れていた私。

やっべぇ！

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智司 side

意識してないと頬が緩んでしまうのが分かる。

明日から相良になんて言おうか。

別にあんな女とは関係ねえ、と言った所でAが開久に来ちまったらおしまいだ。

相良が絡む時に俺もついて行けばいいのか…？

俺の女があいつ、と知ったらもう絡むのもやめるのだろうか。

相良は身に任せて感情を出すやつだから、好きなのか嫌いなのかが分からねぇ。

中学の時だってそうだった。

好きなやつを軽くいじめてたら、反応が可愛いと言ってヒートアップし過ぎてそいつは学校をやめてしまった、という例がある。

今の俺には関係ねぇか。

「明日から早起きしねぇと。」

??「だぁれが早起きすんだァ？」

「相良?!」

心の中で噂をすれば…。ったく。

相良「なんで早起きする必要があんだよ。」

「事情があんだよ。」

相良「ほほぉ。お前にもとうとう春が来たってわけかよォ。」

なんでこいつには全部分かるんだ、と思って間抜けな顔をしていたと思う。

相良「偶然サテンから出てくるとこ見かけてよォ、話聞いてたら分かっちまった訳よ。」

「絶対あいつには手ぇ出すなよ。手ぇ出したらいくらお前でも容赦しねぇ。」

相良「おぅ、怖い怖いィ。手ぇ出さねぇよ、そんなアホじゃないんでねぇ～。」

ちょっと頭に来たが、こんなことでも分かってくれるのがこいつのいい所なんだろう。

2人で足早に家に向かった。