努力家なprincessちゃんの物語 (ページ9)

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princess 10 ページ9

無事9月のオーラスも終わり、ひと段落した10月初旬。

あ「…。やだ。」

平「やだっていってもダメなもんはダメ。」

あ「嫌ったら嫌なの！！！」

永「あっ！こらっ！」

岩「りん～、お願い。大丈夫だから、ね？」

あ「…っ。やだぁっ…。大丈夫じゃない、行かない…！！！」

神「そんなんだったらもう俺らと一緒にいれないよ？いつどこでうつるか分からないでしょ？りんは大丈夫でも、俺らは？ファンのみんなは？いいの？」

あ「…！ゆ、勇太なんか嫌いだぁぁぁ！！！」

髙「神～！余計に泣かせないでよ～。」

神「もー、どうしたら行ってくれるの？」

みんなにこんなにも説得されてまで行かなきゃいけないって言われてる場所。

それは

岸「注射なんて一瞬だぞ？インフルかかるより100倍ましだって！命かける！！」

そう、インフルエンザの予防接種を受けに今から病院に行くんだと聞かされたんだ。

あ「やだ！！インフルかかるのも嫌だけど注射もや！！」

平「りん～、お願いだから、行こう？」

岩「僕、りんがインフルエンザになって辛そうにしてる方が嫌だよ？ファンの子にも会えないんだよ？」

あ「…。」

わかってるんだよ？行かなきゃいけないってことも予防接種が大事だってことも。みんながいじわるで言ってるんじゃないってことも。だけどこれだけはどうしても譲れない。

永「みんなで行く方が怖ないで？今行かんで後で1人で行くん？」

あ「…っ！！」

永「今やったらみんなで受けれるやけどな～。りんは1人で受けるんかな～。」

あ「…っ！や…。」

永「ん？1人で行くん？」

あ「1人は…いやだ…。」

永「ん、じゃあ一緒行こな？大丈夫やから、終わったらご飯でも食べ行こか？」

あ「…みんなも一緒にいてね？」

永「最初っからそのつもりやって笑」

あ「…夜ご飯焼肉食べたい。」

神「わかったわかった。」

あ「行く。」

行きたくないけど。すっっっごく嫌だけど。仕方ないから行く。行ってあげるよ。

岩「りん！偉い！！一緒にがんばろ？」

あ「玄樹～！！！」

岩「はいはい、もう～泣かない泣かない！」

もうこうなったら今日は全部全部甘えてやるんだから。