努力家なprincessちゃんの物語 (ページ12)

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princess 13 ページ12

平野side

あ「おはよー！」

平「おはよ、今日は全員での仕事からだよな？」

あ「うん！」

平「ん、顔洗っておいで？ご飯食べよ。マネージャーにはりんがここにいること伝えておいたから。」

あ「わかった！…昨日、ありがとう。」

平「ふふっ。どういたしまして？」

あ「顔洗ってくる！！」

最初はジャニーズに女の子が入ったって聞いてびっくりした。

ジャニーズは男の世界だし、今までもそしてこれからも女の子なんて入ってくるなんて思ってなかった。

だけどりんはそんな中に入ってきた。

どれだけ不安だったのか俺にはわからない。

特に最初は俺は関西にいたから特にりんとの関わりもなかった。

それが急にグループを組むことになったんだ。

はじめの方はそりゃ戸惑った。

関東の方でもまだ完全に馴染めている感じじゃなくて玄樹や神、岸くんといるとき以外は1人だった。

だけど廉や海人はそんなりんに構わず絡みにいっていた。

きっと廉は1人になってるやつを放っておけないんだと思う。最初俺がJr.になったときも最初に声をかけてきたのは廉だったから。

海人は…。甘えてただけだろうな。笑。でもそんな海人に甘えられること、きっと嬉しかったと思う。それはキンプリ全員が思ってること。

だから俺も女の子だろうが関係ないと思って普通に声をかけて行った。

そして同じグループでデビューした。

それなりにメンバーそれぞれ苦労はあった。だけど1番苦労してそして辛かったのはりんだと断言できる。

芸能界ではジャニーズ唯一の女の子だと騒がれ、世間ではジャニーズに女の子なんてと批判の声があふれて、そんな中で戦ってたりんは本当に辛かったと思う。

Jr.のときは今みたいに頼ってこなかったから1人でずっと抱えていたんだろう。

あ「洗ってきた！ご飯食べたいー！お腹すいたよ～。」

だけどデビューした今はこうやって笑ってる顔を見せてくれるし頼ってもきてくれる。それが何より嬉しい。

平「ん、ご飯食べよっか。」

あ「うん！」

その笑顔をいつまでも守りたい、守るんだ。そう俺ら6人で誓ったこと、きっとりんは知らない。

ま、知らなくていいからいいんだけど。笑

寂しい思いはできるだけさせたくない。

だからこれからも頼ってね？

あ「いただきまーすっ！！」

平「はい、どーぞ。」