桜と共に消えた君。 (ページ4)

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「あ、いわげん！遅かったな！」

「紫耀今日カレーまだ残ってたよ～。」

「え！ほんま！ちょ、買う！岸くん奢ってーー！」

「はぁ？俺？！金欠なんですけど…っておい！引っ張るなって！わかったから！」

紫耀に引っ張られていった猿は岸くん。あ、こんなこといったら怒られそ。ま、おいといて岸優太。岸くんは同じ野球部で引っ込み思案だった僕に話しかけてくれた救世主。なんだかんだ岸くんがいることに助けられてたりしないこともない。…。お兄ちゃん気質なんだろうな。本人にいったら調子乗りそうだから言わないでおこっ。

それと紫耀にカレーが残ってたことを教えてたチャラい方が神宮寺勇太。
幼なじみってやつ。一個下なんだけどそんなのわからないぐらい大人でしっかりしてて。僕はなんども助けられた。今だって神宮寺がいなかったら笑えてないしたぶん自らの命を絶つことだってありえてた。

「玄樹くん？どうしたの？」

「ん？いや、なんでもないよ。2人とも待っててくれてありがとね？」

「どういたしまして！」

「海人、まじでこのメンバー大好きすぎやねん。笑」

「好きだもん！大好きだもん！」

「わかったわかった。もう充分伝わってるー。」

「なんか神冷たい！流されてる！！」

「はいはい、そこらへんにしなって笑そろそろ岸くんと紫耀戻ってくるし」

そこにグッドタイミング。2人が戻ってきて

「「「「「「いただきまーす。」」」」」」

ここからは無言タイム。僕たちは本当にご飯中話さない。話さないというかみんな食べるのに夢中になってるからね笑

ちなみにお昼はいつもこんな感じ。僕と海人と廉は弁当があるんだけど岸くんと神宮寺と紫耀は弁当だったり買いに行ったりだから基本的には食堂でみんなで食べるのが最近の習慣。

「たまごやきもーらいっ！」

「ちょっと紫耀ー。自分の食べてからにしなよ。」

紫耀はいつも僕の弁当に入ってる卵焼きをとっていく。
なんか好きな味なんだって。この前うちに来たときにその話を僕のかあさんにしててその日は夜ご飯にまで卵焼きが出てきて本当にびっくりしたものだ。

「だっておいしいねんもん！」

「はいはい。」

そしてみんなでご飯を食べたら向かうのは3年の僕と紫耀のクラス。ここであとは自由に過ごして解散って感じ。