＊ ページ8
.
夜も２３時を回った頃
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ＿＿＿＿
普段ならないインターホンが鳴った
誰だろう、この時間に
『はーい、』
若干の眠たさと不安を抱えたまま玄関に向かって
ドアを開けると
.
.
「よっ、」
.
『…なんで、』
.
.
大きなスーツケースを持って
寒さで鼻を赤くした
.
望がいた
.
「寒い寒い！中入れてや！」
『え、あ、うん、、』
何が何だか分からないまま、望を中に通す
「…びっくりした？」
『なんで、しばらく会えないって』
「言った」
『じゃあなんで、』
「ん〜、サプライズってやつ？ (笑) 」
『どういうこと、？』
「ん〜まあ呑もうや！明日休みやろ？」
ワイン買ってきてん、と嬉しそうに笑う望
『はいはい、(笑)』
久々に見れた望の笑顔が嬉しくて、
さっきまでの不安なんて忘れてしまった
.
『ねえ望、』
「ん〜？」
『ちゃんと説明して、』
週末突然来るにしては大きすぎる荷物
「ん、、そやな、」
グラスを置いて少し真剣な表情になる望
「実はな、、
転勤になってん、こっちに」
『…へ？』
「大阪でやってたプロジェクトが上手いこと行ってな、
上の人にこっちの支社引っ張ってって欲しいって」
『それで転勤？』
「おん、俺もう嬉しくて
Aにすぐ言いたかったけど、
どうせならサプライズしよ思って」
びっくりしたやろ？って笑う望
「昨日電話しやんかったのも、
Aの声聞いたら言ってまうと思って (笑) 」
ごめん、不安にさせてもうたよなって
申し訳なさそうに謝る
望にこんな顔させてるの、私だよね
『ううん、大丈夫』
.
「なあA、
お願いやから、俺の前では強がらんといて」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 127人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ｔｏｎ(プロフ) - 小瀧ほのさん» ありがとうございます！ぼちぼち再開します（＾_＾） (2019年2月21日 13時) (
レス) id: 3a0624af96 (このIDを非表示/違反報告)
小瀧ほの - 楽しく読ませてもらっています。更新頑張って下さい。 (2018年4月15日 22時) (レス) id: 2dcb365aa0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ｔｏｎ | 作成日時：2018年2月4日 1時
