いつか君に

お友達 ページ13

Aside

『お待たせ致しました
本日のお茶とお茶菓子になります』


そう言って私は2人の前に
私がたてたお茶と今日の茶菓子の桜餅を置いた


｢きゃあ！嬉しいわ！！
Aちゃんの立てたお茶に桜餅まで！
私、桜餅が大好きなの！｣

本当に嬉しそうに言う蜜璃さんは
私だけでなく周りの人をも笑顔にしてしまった


『桜餅って、蜜璃さんの髪の色みたいで綺麗ですよね
満開に咲いた桜を表しているみたい…………』


ハッとして口に手を当てる
私は何を口走っているのだろうか
蜜璃さんは髪の色を気にしているかもしれないのに………


『蜜璃さん、ごめんなさい………
わたし、』


｢嬉しい！｣


思いもしない言葉だった


｢Aちゃん、私ね昔からこの髪の色が嫌いだったの
どうしてみんなと違う色になっちゃったの！って
けどね、それでも私はこの髪も桜餅も大好きなの！
それにねAちゃんが今そう言ってくれたから尚更好きになっちゃったわ！｣


そう優しく微笑んで蜜璃さんは言ってくれた

あぁ、なんて心の美しい方なんだろう
どうしてこの方は…………

｢Aちゃん？？｣

私はぼーっとしていたようで
蜜璃さんに名前を呼ばれてハッとした


『蜜璃さん、私こそありがとうございます
私は蜜璃さんみたいな優しい人に沢山助けられています
今までだって、無愛想な私と仲良くしてくれて
今も私を庇ってくださる
本当にありがとうございます』


蜜璃さんは驚いたように私を見て笑った


｢当たり前じゃない！
私とのAちゃんはお友達でしょ！｣






両親に捨てられて、もう全てを諦めた私だったけど、また1人大切な人が出来ました

それは、甘露寺蜜璃さん
私の大切なお友達

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桜餅→桜

ヤマザクラの花言葉…………｢あなたに微笑む｣

あいつの気になる女→←君はまた

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