柱最強の雪柱は炎柱の前では最弱のようです

どうすれば ページ44

Aside


走った



誰もいないところに



赤くなった顔を隠して



すれ違う人に変な目で見られようと



ひたすら誰もいない所へ向かって





｢君のことが好きだ｣そう言った煉獄さんの表情と声が頭に残って離れない
胸が高鳴る、心臓が大きな音を立てている




ひたすら走って、たどり着いたところは神社だった
誰もいない暗い神社は静かで私の心を落ち着かせるのにはピッタリだった



『はぁ………
どうしよう、どうすればいいの？』



1人でずっと考えた
けど、全然答えがわからなくて
気付けば朝になっていた




『とりあえず行こう』




頬をパンパンと2回ほど叩いて気持ちを切り替える
大丈夫、煉獄さんのことは考えない
返事はあとでもいいつて言ってたじゃない



『紗雪！！』




名を呼べば空から舞い降りる紗雪



『蜜璃さんはなんて？』


｢待ッテルッテ！｣


『そっか、じゃあ行こう？』





気持ちを切り替えて行けるだろうか？
次に煉獄さんに会ったらどうしようか？



そんな不安を抱えながらとりあえず蜜璃さんのいる町へ向かった

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