柱最強の雪柱は炎柱の前では最弱のようです

俺だけを ページ43

煉獄side


しばらく沈黙が続いた
俺の心臓の音が大きくて、Aに聞こえているのではないかと不安になるくらい静かだ



『煉獄さん』


｢な、なんだ！！｣



先に口を開いたのはAだった



『何故、ここに来たのですか？』



｢あぁ、少しばかり君に用があってな｣



『用、ですか……どのようなご用件ですか？』


｢個人的な用だ、そんなに身構えることは無い｣



『そう、ですか』



そう言うとAは俺から目を離した





言うつもりはなかった





ただ、Aの瞳に俺が





俺だけを写して欲しい







そんな欲望が生まれた







｢A｣



『はい』



｢君が、君のことが好きだ
俺と一生を共にしてくれないだろうか？｣






Aの手を取り目を見て伝えた
だんだん顔が赤くなるAは可愛らしくて
思わず俺は抱きしめていた




『れ、煉獄さん』



｢今すぐでなくてもいい
少し、考えてみてくれないだろうか？｣




そう耳元で囁けば『わかりました』と答えた





『すみません、今日は失礼します』






そう言ってAは夜の街に消えた





｢よもや………
俺は何をした？
Aを抱きしめ思いを告げてしまった｣





俺のひたことは正しかったのだろうか？





Aの赤くなった顔が思い起こされる







｢A｣






そう、Aを読んだ俺の声は街の賑やかな音にかき消されていった






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お久しぶりです！



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