ポートマフィアの少女は夜桜姫 弐章

★参拾壱夜 ページ5

〜Aの部屋〜
部屋に戻り

箱を開けワインを取り出し机の上に置く

そしてさっきの手紙を開封する


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Aへ

A元気か？
この前は悪かったな。本当にごめんな

こっちの任務はかなり困難だ、早く帰れっかはわかんねェ。出来ることならはやく終わらすけどな

そっちの任務はどうだ？
首領から聞いた。かなり危険な任務だって
いったいどういう任務かは知らないが頑張れよ

そういや任務先は実家の季封村って聞いたがどうだ。やっぱり久しぶりの故郷は楽しいか？
いつか俺も行ってみたいそん時は案内してくれよ。

そうだ一緒にロマネの５０年物を送っといたが気に入ったか？
気に入ったなら嬉しいけどよ

いつ終わるかわかんねぇけどよ
待ってろよな

愛してるA

中也より
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A「…バカ……」

そう小さく呟く

A【そうだ…中也も頑張ってんだ。私も頑張って】

A【この“忌まわしき宿命”を断ち切らないと…いつか中也と季封村(ここ)に来た時、“綺麗な場所だな”って言ってもらうためにも……】

手紙を封筒にしまい
ワインを先に箱に戻し一緒に封筒も入れる
そして開ける前と同じに白色のリボンで結び直す

箱は誰にも見つからない場所にしまう

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