ポートマフィアの少女は夜桜姫弐章 (ページ24)

今日:63 hit、昨日:1 hit、合計:87,964 hit

肆拾陸夜ページ24

A「急用って何ですか…？」

森「すまないね。さっきも来てもらったのに」

Aは小さくため息をつく

森「実は今入った情報でね。」

森「"キミについての情報"だよ」

A「！？」

森「君は覚えてるかい？」

森「Aが発動した謎の『異能力』を───」

４年前──────

Aと森、エリスの３人である任務をしていた。
その頃、Aはようやくポートマフィアの仕事を覚えた頃だった

首領でもある森と任務に行く度に護るのもAの仕事

そんなある任務に行ったころ

Aは謎の異能力、『崩壊の序章』を発動させた。次々と敵を体術だけで殺していった

それ以来、森はその異能力について調べることにした

森「それでわかった事なのだが」

森「君の祖母、宇賀谷陽莉の異能力だとわかった」

A「待って！あの人の異能力は『SINoALICE』では……！」

森は首を横にふる

A「え…」

森「宇賀谷陽莉の異能力は『崩壊の序章』と『創造の序章』…"破壊し造る"」

森「『崩壊の序章』は殺戮などあの日みたいな異能力、『創造の序章』は相手を自分が想像した異世界に連れてく……」

A「……じゃあ『SINoALICE』は？」

森「調べたところによると、『崩壊の序章』と『創造の序章』は“二つで一つ”の異能力(・・・)」

森はAの質問を無視し、話の続きをする

森「正式名称は『崩壊の序章(ルイーナ≒オーバートュルー)』、『創造の序章(パルタム≒オーバートュルー)』だけどま、どっちも意味は同じだしそこはいっか」

A【なら何故に言った】

森「そして二つで一つの異能力なら“正式名称”がある…なんだと思う？」

Aは何も言わない

森「『終焉の序章(ターミナス≒オーバートュルー)』……『SINoALICE』はまた、別の異能力なんだ」

森「キミが受け持った異能力は２ついや、３つか、そして君ので４つなんだ」

A「それでは『SINoALICE』は誰の……」

森「それは、宇賀谷陽莉さんの父親、君の曾祖父の異能力だ。曾祖父は陽莉さんにその異能を受託させた」

Aは呆然とする
曾祖父はAが５歳の頃に亡くなっていたからだ

森「曾祖父が祖母に異能力を受け渡し、そして君が２人の異能力を受け持ったのだ」

A【じゃあ私は…】

森「なんで、君が“８００億円”という大金が賭けられてるか知ってるかい？」

森「理由はね────────」