私を探して【太宰治】part２

守るから ページ9

Aside



「……んっ…ここ…は？」


目が覚めると目の前には
”見慣れた”天井があった

私は確か隆一に気絶させられて…


「…っ！！鏡花は？！」


ｸﾞｲｯ

誰かに服の袖を引っ張られた
私は視線を横へとずらす



鏡花「ここにいる」

「……鏡花」



隣を見ると鏡花が寝ていた



鏡花「ごめんなさい」

「なんで鏡花が謝るの？」

鏡花「私のせいでAを巻き込んだ…
私が闇の花だから…っだから」



鏡花はポロポロと
涙を流しながらそう言った



「鏡花は何も悪くない…だから泣かないで」



私はそんな鏡花を優しく包み込んだ

ここはポートマフィアの基地
そしてこの部屋は



風見「目が覚めた？二人とも」

「……やっぱり風見の部屋だったんだね」

風見「そんな顔しないでよ
隆一の部屋よりはマシでしょ」

「…そうね」



確かに風見の部屋で良かったと
内心ホッとしてる

隆一の部屋なんかに閉じ込められたら
何をされるかわからない



「でも、私達が貴女の部屋にいるってことは
貴女は隆一と協力関係にあったんじゃない？」

風見「……アンタ達の面倒は私が見る
それがアイツに手を貸す条件だったのよ」

「…え？」

風見「私にはアンタを守る方法が
これしか見つからなかった」

「ちょ、何言って…」

風見「私は仕事に戻る…部屋からは出ないで
部屋の物は好きに使ってくれていいから…じゃ」



そう言って風見は部屋をあとにした



鏡花「…風見はAを守ろうとしてる」

「でも、なんで」

鏡花「私には理由はわからないけど
今は風見に頼るしかない…それはわかる」

「…そうだね」

鏡花「………」


ギュッ
鏡花が私を強く抱きしめた


「鏡花…？」

鏡花「…っ守る」

「ありがとう」


私も貴女を守ってみせるよ

そして絶対に太宰…貴方の元に帰るから
もう少し待ってて

隆一とは必ず決着をつけるから___…





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太宰side



敦「鏡花ちゃん達が連れ去られたって
本当なんですか？！」

国木田「あぁ…」

敦「そんな…」


Aと鏡花ちゃんが連れ去られたことで
探偵社は今までにないくらい騒々しい


谷崎「太宰さんどうしましょ」

太宰「…私に考えがある」

全員「「え？」」


私は携帯で”ある人物”に電話をかける


太宰「もしもし私だ…あぁその話だ
時間がない、だから君の力が必要だ
…あぁ、よろしく頼むよ」

敦「太宰さん誰にかけたんです？」

太宰「え？……私の”大嫌いな奴”さ」

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