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大切な人 ページ12

鏡花side


鏡花「……ん?……A?」


朝、目が覚めると
部屋には私しか居なかった

手と足が凍る様な感覚に見舞われた

昨日感じた彼女の暖かな手の温もり

確かに”そこ”にあったはずの温もりが
その温もりの余韻が一気に消えていった

そしてその温もりは”不安”という
冷気となって私を蝕んでいく



鏡花「……ど、こ?……A…A!!!!」



私は気がつけば部屋から飛び出していた

この基地内の地図は頭に叩き込んでる

私は彼女が居そうな場所、行きそうな場所を
手当たりしだい探した

けど何処に行っても
彼女の姿は無かった



鏡花「……どこに居るの?
…独りは嫌だ…嫌だよ……Aっ…」



私はその場で崩れ落ちた

誰かがいないだけで
こんなに不安だと感じたのは
人生で初めてだった



風見「……アンタこんな所で何してるの?」

鏡花「…っ?!…か、ざみ…」

風見「…あれ?桜内は?」

鏡花「今朝、目が覚めたら…居なくなってた」

風見「…っな?!」



それまでずっと仏頂面だった風見の顔色が
一気に青ざめていった



風見「アンタなんでそれ
もっと速く言わないの!!!」

鏡花「…え?」

風見「アンタは部屋に戻ったな!!いいね!
彼奴は……桜内は私が絶対守るから!!」



何時にもなく真剣な眼差しで
彼女はそう言った

風見が何を考え、どういう想いで
Aを守ろうと思ってるのか
私にはわからなかったけど
今の彼女なら信じてもいい

そう心から想えた


鏡花「……わかった」














































風見side




油断した
こんなに速く動き出すなんて

守るなんて言っておきながら
なんて情けない…

結局、隆一の思い通りになってるじゃん…


もう、絶対傷つけさせない

もう二度と大切な人を
隆一に”殺させはしない”




































太宰side


私と敦くんはポートマフィア基地の
少し離れたビルの屋上にいた



太宰「準備はいいかい?敦くん」

敦「勿論です…」

太宰「今回君が大きな鍵になる…頼んだよ」

敦「はい!…必ずAさんを……
鏡花ちゃんを助け出します!!!」

太宰「……そうだね」



待っていてくれA
私が…私達が必ず君達を救い出す

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ミルクチョコ - れいかさん» そう言っていただけると書く力湧いてきます!!!頑張って更新していきます! (2019年12月11日 10時) (レス) id: 7bad47f6ce (このIDを非表示/違反報告)
ミルクチョコ - 宮園 瑛里華さん» ありがとうございます!!頑張って更新していきます! (2019年12月11日 10時) (レス) id: 7bad47f6ce (このIDを非表示/違反報告)
れいか - 私、文スト大好きで、しかも太宰さん推しです!すごくこの作品好きで、楽しみにしています! (2019年8月6日 22時) (レス) id: 691c487e62 (このIDを非表示/違反報告)
宮園 瑛里華(プロフ) - すごく楽しいです!続きが気になります!更新大変だと思いますが頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年7月17日 2時) (レス) id: e2d3d76e70 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクチョコ - ご指摘ありがとうございます!!確かにドッグスで犬達てすもんね(汗)これからも精一杯がんばりますので最後までお付き合いくださいm(_ _)m (2019年7月13日 12時) (レス) id: 7bad47f6ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミルクチョコ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年7月8日 0時

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