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言い伝え ページ11

Aside


昔から私は運が無い方だった
何にしても最悪の事態に遭遇して…

でもそんな時何時も側には”彼”がいた

だから私はその最悪の事態にも瞬時に対応し
結果的には自分の利益となる
結果を得ることが出来た

でも今彼は此処にはいない…

今この空間にいるのは
私と………”隆一(こいつ)”だけ…



隆一「なかなか鏡花が寝てくれないから
待ってる時間暇で仕方なかったよ…」

「ずっとあの部屋に隠れてたの?」

隆一「勿論!僕はかくれんぼは得意だからね」



そう言って隆一は君の悪い笑みを浮かべた

部屋に差し込む月の光が
彼の銀色の髪を照らす

薄暗い中で照らされる彼の髪
そして憎悪の笑みは
私の躰を心の底から震わす

思考が停止する、躰が冷たくなっていく
生きているのにまるで死んでいるような
そんな感覚が私の躰を蝕んでいく



隆一「やっぱり君のその怯える目
最ッッッ高だよ〜!」



狂ってる

こいつはもう”人ですらない”



「わ、わた…しを……どうす、る…つもり…?」



聞きたいことも探りたいことも
沢山あるのに上手く言葉が出ない



隆一「決まっているじゃないか」



黒い厚底の革靴をコツッコツッと鳴らし
私の方へと歩み寄って来る隆一



隆一「僕が”本来の力”を取り戻すためには
君の力が必要なんだよ…A」

「……本来の……力?」

隆一「あぁ、君のその異能があれば
君が居れば、僕は最強の異能力者となる」

「何を訳のわからないことをっ!」

隆一「龍と月の異能を持つ者が
交わり合う時強大な力生まれる」

「……なに、それ」

隆一「僕が昔いた孤児院があった村に伝わる
古い言い伝えだよ…」


龍と月の異能を持つ者
交わり合う時強大な力生まれる…

「……っ真逆!!」

隆一「クスッ)まぁ時期にわかるさ
今は静かに此処でお眠り…眠り姫」

「…まっ…」



その隆一の言葉と最後に
何故か私の意識は途切れた

大切な人→←最悪の事態



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ミルクチョコ - れいかさん» そう言っていただけると書く力湧いてきます!!!頑張って更新していきます! (2019年12月11日 10時) (レス) id: 7bad47f6ce (このIDを非表示/違反報告)
ミルクチョコ - 宮園 瑛里華さん» ありがとうございます!!頑張って更新していきます! (2019年12月11日 10時) (レス) id: 7bad47f6ce (このIDを非表示/違反報告)
れいか - 私、文スト大好きで、しかも太宰さん推しです!すごくこの作品好きで、楽しみにしています! (2019年8月6日 22時) (レス) id: 691c487e62 (このIDを非表示/違反報告)
宮園 瑛里華(プロフ) - すごく楽しいです!続きが気になります!更新大変だと思いますが頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年7月17日 2時) (レス) id: e2d3d76e70 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクチョコ - ご指摘ありがとうございます!!確かにドッグスで犬達てすもんね(汗)これからも精一杯がんばりますので最後までお付き合いくださいm(_ _)m (2019年7月13日 12時) (レス) id: 7bad47f6ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミルクチョコ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年7月8日 0時

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