検索窓
今日:14 hit、昨日:7 hit、合計:118,831 hit

似てるね ページ44

Aside




敦「あの、Aさん。少しいいですか?」

「ん?何?」

敦「太宰さんの様子が朝から変なのですが…」

「太宰が?」




敦の質問に首を傾げる私と鏡花

太宰が変って__別に何時もの事じゃない?←

と、思っていたのだが詳しく聞くと

太宰は朝からパソコンと
睨め合いをしているとの事

太宰が真面目に書類仕事するなんて…
明日嵐でも来るの?←





敦「何かあったんでしょか?」

鏡花「A。昨日二人で何話したの?」

「え?う〜ん……あ、隆一の事聞かれて……」

敦「森隆一ですか?」

「うん」



もしかしたら昨日話しの事気にして…



「…ごめん。多分太宰が変なのは私の所為かも」

敦「え?」

「昨日ちょっと隆一の話したんだけど
多分太宰はその事気にしてるんだと思う」

鏡花「何の話ししたの?」

「え、あ…ちょっと、ね…」

敦「……??」




だとしたら太宰は
隆一について調べてるのかな?

そんな事しても何も見つからないのに…

隆一の情報はポートマフィアが
徹底的に"消してる"

たとえ優れた情報屋でも
隆一の情報を見つけるのは困難だろう




「……強くなりたいな」ボソッ



ポツリと呟いた私の言葉は
空気と共に消えて誰の耳にも届かなかった



鏡花「A?何か言った?」

「うんうん、何も言ってないよ?」



私は首を横に振り微笑む

私は今上手く笑えてるかな?
鏡花が安心できる笑顔が作れてるかな?

私はそんな事を思いながら鏡花へと視線を移す




鏡花「そっか」ニコッ

「……ホッ」

敦「………」



なんか、敦から視線を感じる



「な、何?」

敦「あの、鏡花ちゃん。
少しの間席を外してもらってもいいかな?」

鏡花「…?…分かった」




鏡花は敦に言われて医務室を出る

私と敦だけが残された医務室には
沈黙だけが存在していた



敦「本当は何があったんですか?」

「……なんでそう思うの?」

敦「何故かはわかりません」

「はぁ…?」

敦「なんとなくAさんが
何かを隠してるように感じたんです」

「なんか敦って太宰に似てるね」

敦「え、えぇ?!」



私の言葉に敦は目を見開き叫ぶ
静かだった医務室に敦の声が響き渡る



「そ、そんなに大声出さないでよ」

敦「いや、だってAさんが変な事を…」

「鋭い所?とかなんか似てるなぁ〜って」

敦「は、はぁ…」

「鏡花には絶対に言わないって
約束してくれる?」

敦「……は、はい」

本当の優しい人→←マフィアと探偵社は違う



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (60 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
207人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミルト* - ミカドさん» ありがとうございます!!面白いって言ってもらえるのが一番嬉しいので今めっちゃ舞い上がってます(笑)これからも頑張りますので、何卒宜しくお願いしますm(_ _)m (2019年2月21日 0時) (レス) id: 02400200e5 (このIDを非表示/違反報告)
ミカド(プロフ) - とっても面白くて、とても気にいりました!!これからも続きを楽しみにしています!頑張ってください!! (2019年2月20日 22時) (レス) id: f327cce89d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミルト* | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年2月1日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。