SPT-特別機密捜査班 Season2ｰ3

126.形勢逆転 ページ35

何をどうしたのやら、形勢逆転。







あ｢良かったです。先に手を出していただけて｣






御手洗が落としたスイッチと拳銃を奪い、２つの銃口を御手洗と大野警視正に向けた








御｢お前も向けてんじゃねえか｣


あ｢大勢に向けられるよりマシでしょ｣





大｢それが爆発すれば警視庁だけじゃない。この辺り一体が吹っ飛ぶよ｣






人質はここの人間だけじゃない。






あ｢私を殺すことで人質何万人もの命が助かるなら殺してくれて構いません｣









あ｢だけど、そんな保証どこにもないので反抗させてもらいます｣









俺らもこのままじゃ下がれない。








あ｢出来る限り貴方を殺したくないので抵抗しないでくださいね｣




御｢貴様、撃ったことねぇだろ？笑｣







コイツ、紫音の功績を知らないのか







あ｢残念。射撃場でみっちり仕込まれてますよ｣



御｢初めて撃ったのはいつだ｣



あ｢…9歳のときハワイで｣



御｢お前の母親は撃たれて死んだってのに皮肉なものだな。

拳銃持たせた彼奴も最低だ｣







あ｢黙れ。



あたしがやりたいって言ったんだよ｣








そのとき俺も一緒にいた。








あ｢母親を撃ったときの犯人の気持ちが知りたくて｣







御｢ほぉ〜それで、わかったのか｣



あ｢んなもんわかりませんよ。何の憎しみも恨みもなく、ただ…｣









あの時、紫音は的の中心を


警視庁に入ってからはパネルの頭を







ひたすら撃ち抜いていた。









あ｢ただ犯人を想像して撃ったら吐き気がしたよ｣








バンッ





全｢……‼｣


風｢え…｣




｢……っ｣

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