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ばったり出会った二人と二人、それは ページ19

翌日。

 コナン君はすっごくソワソワしていた。

「公園に仕掛けといたやつ、気になるの?」

「ああ、バレてないだろうとは思うが、子供は結構見つけやすかったりするからな……」

 しょうがない、散歩ついでに見にいってみるか。



 公園まで歩く。

 公園には、ちゃんと昨日のままメモが貼ってあった。

「安心した?コナン君」

「え、うん。杞憂だったみたいだね」



 そのままとんぼ返りで家に帰ろうとする。

 だが、それはできなかった。



 ああ、なんて日だ。

 近所だから、いつか出くわすんじゃないかとは思ってたんだ。

 今日は外に出るべきじゃなかった。


 朝の占い、最下位だったし。



「うげ、平井」

「あ」

 9年間のクラスメイト、平井。
 ちょっと因縁があって、結構苦手なやつ。

 そいつが、この辺で見たことがない男性とこの公園の方に、歩いてきた。


 だが、もっと驚いていたのはコナンくんだ。

 コナン君は、その男性 ──黒いニット帽をかぶった、珍しい緑の目の人──を見て、小さく叫んだ。



「赤井さん?!」

 え、赤井さん?って、あの赤井秀一?

 確かにそんな感じの格好だけど……



「ボウヤ、何故ここに?」

 どうやら相手も気付いてしまったらしい。


 おお、神よ。
 なぜ私にこっそり逃げるという手段を残してくださらなかったのか。


「あ、この人が元クラスメイトの平井さん?」

 コナン君が私に聞いてくる。

「ん、そうだよ……」

 もう、そう答えるしかないよね。


 平井は私を見て少し驚き、次にコナン君を見て隣りの男性に尋ねた。
「沖矢さん、あの男の子、知り合いですか?」

 沖矢!?この人、赤井の格好でそう名乗ってるのか!

「まあな」

 いや、口調は赤井さんそのままな気がするけど!?

 ええと、ここから考えられるのは……

 赤井さんの格好で逆トリしたけど、まさか本名を名乗るわけにはいかない……ってことで、偽名。
 でもとっさに思いつかず、沖矢昴を名乗った、ってところか?

 じゃあとりあえず、平井が赤井さんの正体を知らないつもりで行った方がいいか……


「平井、こちら平井太郎君。以前彼がこの辺で迷子になったとき、親戚かなんかと思って連れて行こうとしたから、平井のことは知ってる」

 とりあえずこっちも偽名を言って、赤井さんには察してもらおう。

「こんにちは!お兄さん、僕と同じ平井なんだよね!」

 おお、久々にバリバリのコナン君モードだ。

口が滑っても言っちゃあいけない→←絶対音感所持者の悲しみ



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- これめっちゃ現実性あるねぇ (2020年8月30日 20時) (レス) id: 44f3b52daa (このIDを非表示/違反報告)
ほろにがクラゲ(プロフ) - コナン側、主人公側、互いの立場から来る優位性のようなものがなく、また主人公の心情や周りとの関係性の変化などとても読み応えのあるものでした。読後感はどこか物悲しく、しかし確実に続編への布石を……!このあと続編の方を拝読します!ありがとうございました! (2020年8月18日 0時) (レス) id: ad5934c8e1 (このIDを非表示/違反報告)
ほろにがクラゲ(プロフ) - サブタイトルでちょっと笑って読み始めたのですが、読み進めるうちにどんどん引き込まれて行きました。何より他の二次創作との差を感じたのが、主人公たちのいる世界が「コナン」側の世界とまるで対等であるように描かれていると感じた所です。 (2020年8月18日 0時) (レス) id: ad5934c8e1 (このIDを非表示/違反報告)
綺月(プロフ) - ナミさん» 最後まで読んでいただきありがとうございます。続きは……もう少しお待ちください! 作者としても、チーム『マクスウェルの悪魔』には、残された沢山の謎を解決してもらいたいですからね笑 いつも、感想と励ましの言葉をいただけて、とても嬉しかったです。 (2020年6月30日 22時) (レス) id: a7057fda4f (このIDを非表示/違反報告)
ナミ - 最終回とっても面白かったです。組織の研究所みたいなことを言っていたので今度はトリップかなと続きが楽しみです。続きがどうなるのか?それとも無しなのか?出来れば続いて欲しいです。最後にお疲れ様でした。 (2020年6月29日 4時) (レス) id: 134760d3d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:綺月 | 作成日時:2020年5月9日 0時

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