chapter88 ページ44
予想外のことに驚き思わず眼鏡の男性の方に目をやると、明らかに『やってしまった…』という表情で頭を抱えている。
この人と安室さんは知り合い…？
『…おい、聞こえて＿＿＿』
「……安室、さん…？」
そう問うと、少しの沈黙の後『…風見のやつ……。』というため息混じりの呟きが聞こえてきた。
「あっ」
すると、眼鏡の男性＿＿いや、風見さんは半分奪い取るかのように私の手からスマホを抜き取った。
「降谷さんっ…！？」
＿＿＿＿ふる、や……？
誰だ、それは。
ポカンとしている私をちらっと見て一瞬固まり、
「…す、すみません……安室、さん。」
はははっと苦笑いを浮かべながら何故か言い直した。
え、普通間違えるか…？
そして風見さんは、会話の内容を聞かれたくないのか慌てた様子で車から降りた。
何回もへこへこ頭を下げているから謝っているってことはわかる。
数分後、会話が終わったのか車内に風見さんが戻ってきた。
「…あの、安室さんとはどういったご関係なんですか？」
「……」
風見さんの様子を見る限り、私のその問いに答える気はないようだった。
なんなの、一体。
起きたら急に知らない人の車の中に乗せられてて、今日のことは忘れろとか言われた挙句知り合いの癖に安室さんのことすらだんまりとか…。
意味わかんない。
すると、突然助手席のドアが開いたと思ったら1人の人が乗り込んできた。
「＿＿＿遅くなった。」
その人は、私が会いたくて仕方がない人だった。
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なみだうさぎ(プロフ) - レモンさん» ありがとうございます！！更新不定期で大変申し訳ないですが、できる限り期待に応えられるよう頑張ります！！ (2018年10月14日 1時) (
レス) id: e3d8bdb6e6 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 続編の移行おめでとうございます！私も楽しみに今後の展開待ってます。 (2018年10月13日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なみだうさぎ | 作成日時：2018年7月17日 21時
