検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:79,890 hit

chapter89 ページ45

__安室さんだ。


こんな近くにいるのは久々で、なんだか不思議な感じだ。




「…風見、彼女は僕が送る。」

「しかし……。」

「いいから、お前はこの車で戻れ。」



安室さんがそう言うと、渋々風見さんは了承したようだった。



「……Aさん。」

「は、はい…!」



名前呼ばれるの、いつぶり?



「あっちに車を停めているので、行きましょう。」

「…わかりました。」



そう促されて車から降りる。

風見さんに会釈をしてから安室さんについていき、彼の車に乗り込んだ。




バタンという音でドアが閉まる。



どうしよう。

何から聞けばいいのかわからない。



聞きたいことが多すぎて頭こんがらがる。




すると、先に口を開いたのは安室さんだった。




「どうして、あの場所に?」



そう聞かれた瞬間寒気がした気がした。

安室さんが纏う空気が冷たく感じるのは気のせいだろうか。

私は正直に話すことにした。



「……街で、安室さんを偶然見かけたんです。そしたら、その…どうしても、


___会いたくなって。」





勢いで言ってしまったぁぁぁぁ。


もういい、この際聞きたいこと聞いてしまえ。





「あ、あの…あそこににいた怪しげな人達は一体だれなんですか?どうして、安室さんが___」




すると突然安室さんの手が伸びてきて私の肩を掴み、座席に押さえつけた。

それと同時に安室さんとの距離は近くなり、心臓がうるさくなる。







「___聞いたら、後悔しますよ。」





そう言った彼の瞳は、いつもの暖かい光を差していなかった。

chapter90→←chapter88



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (125 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
697人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

なみだうさぎ(プロフ) - レモンさん» ありがとうございます!!更新不定期で大変申し訳ないですが、できる限り期待に応えられるよう頑張ります!! (2018年10月14日 1時) (レス) id: e3d8bdb6e6 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 続編の移行おめでとうございます!私も楽しみに今後の展開待ってます。 (2018年10月13日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なみだうさぎ | 作成日時:2018年7月17日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。