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chapter64 ページ19

「…なんか、今日はいつも以上に疲れた。」


学校からの帰り道。

本屋に寄るからと言って1人でとぼとぼ歩いていた。


あれからなんとか2人(主に園子)を誤魔化せたのはいいものの、2人は完全に恋沙汰モードに入ってしまったらしく__



『まずは避けるのはやめて、ガンガンアタックしちゃえばこっちのもんよ!』

『え〜、でも安室さんガツガツ来られたら引いちゃいそうじゃない?』

『まぁ、確かにそれもあるわね…。じゃあ、まずは手始めに自然な感じでデートに誘うとか!』

『うんうん、それくらいならいいかも!』




___と、勝手に安室さんを落とすための作戦会議が始まる始末だ。


私のためにそこまでやってくれるのは嬉しい。

けど、まだ好きだと確信したわけでもないのだ。



「どうしたものか……。」


まぁ、そういう風でないにしても避けてしまうのはやめたいと思っている。

安室さんにも相当失礼だし、自分的にも気まずくて疲れる。



よし、まずは安室さんに謝ろう。



そう決意し本屋からでてふと路地裏をみると、見慣れた車が停っているのが見えた。



あれって__安室さんの車だよね?



あまり他に見ない白い車だからすぐにわかった。

それはそうと、なんでこんなところに?


前に本屋を出てバッタリ遭遇して、送ってもらったことを思い返した。

ここよく来るのかな?


というか、謝罪するチャンスでは…?



「……よし。」



そう心に決め1歩踏み出したその時___







「___ごめんなさいね、待った?」




綺麗な金髪に大きめのサングラス、まるでハリウッド女優のような容姿の女性がそう声を掛け車に乗り、そのまま発車してしまった。


あの人は誰?

もしかしたら、安室さんの___





「……帰ろ。」




何故かチクチクする胸の痛みは


きっと気のせいだ。

作者から(お話の訂正とお詫び)→←chapter63



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なみだうさぎ(プロフ) - レモンさん» ありがとうございます!!更新不定期で大変申し訳ないですが、できる限り期待に応えられるよう頑張ります!! (2018年10月14日 1時) (レス) id: e3d8bdb6e6 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 続編の移行おめでとうございます!私も楽しみに今後の展開待ってます。 (2018年10月13日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なみだうさぎ | 作成日時:2018年7月17日 21時

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