chapter41 ページ43
安室side
ある日の夕方、ポアロでいつも通り仕事をこなしていると珍しいお客さんが1人来店した。
「こんにちは、園子さん。お一人なんて珍しいですね。」
彼女はいつもAさんや蘭さん達と一緒にいる。
1人でここに来るのは初めてのことなので、少し不思議に思った。
「こんにちは〜。まぁ、少し安室さんに用があって。」
「僕に、ですか？」
そうして聞いたのが帝丹祭のことだった。
そう言ったイベントにとことん参加していなかったのもあって、少し興味を持った。
だが、俺は仮にも公安警察であり組織に潜入中の身だ。
軽率な行動は命取りになる。
「すみません、せっかくのお誘いですが今回は遠慮させていただきます。」
「え〜、なんでですか？」
「少し仕事が…。」
「そうですか〜。じゃあ、Aのメイド服姿、安室さんは拝めないんですね……。」
メイド服、だと……？
「園子さん、それは一体＿＿」
「Aかわいいし、メイド服なんて着ちゃったらもう男子達の熱い視線浴びまくりですよ〜。しかも、まだ彼氏がいないと思われてるし男がうようよ寄って＿＿＿＿」
それを聞いて何を思ったのか、俺は瞬間的に返事をしてしまっていた。
「＿＿やっぱり行きます。」
その返事を待ってましたとばかりに園子さんはたちまち笑顔になり、その日の作戦とやらを説明された。
しばらくして園子さんが帰ると、梓さんは今日は早上がりでいないため店内は俺1人になった。
「一体何を考えているんだ、俺は…。」
つい勢いで返事をしてしまったことに少し後悔の念を感じ始めている。
だが、どうしても彼女のことになると頭より先に気持ちが優先になる。
「……さて、どうしたものか。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 607人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なみだうさぎ(プロフ) - 奈緒さん» 言われてみればそうですね！！アドバイスありがとうございます！ (2018年7月30日 14時) (
レス) id: e3d8bdb6e6 (このIDを非表示/違反報告)
奈緒(プロフ) - 漫画の表記だとサンドウィッチではなくサンドイッチかと。めんどくさいこと言ってすいません！ (2018年7月27日 0時) (レス) id: fb11a646af (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：よもぎ | 作成日時：2018年6月4日 1時
