#231 さ「うん、あれ？俺存在消えてる？」← ページ6
ジェルside
......は？留学？
目の前で淡々とそう告げたるぅとに俺は目を見開いた。
さとみは...前々から知っていたようだった。
そういや女装した時の設定、ブラフとか言っとったな。
『私、中学の頃ハーバード大学に留学を薦められたんだけどモデル目指すからそれをほっぽったの』
留学を薦められたって言うのが真実だったって事か。
まぁでも、俺は応援するで。
大学受験の年まではあと2年もあるんやし。
そう思った直後、るぅとはその期待を大きく裏切った。
「僕が留学するんだったら、来年。...皆が高校2年生に上がる時」
「......っは？」
「............」
「それで、留学するかしないかのタイムリミットは、来年の2月なんです」
......それは、つまり？
もし留学する事になったら...2年生に上がる来年の春、コイツは誰よりも早く学校を離れるって事か？
「まだ、さとみくんにしか言ってなかった話です」
「.........いや、でも、お前まだ高校入って1年やんか」
「はい」
「...............留学するん？」
「まだ決めてません。来年の2月までには決めないといけませんが」
「............それ、ころんに言った？」
「.........いえ」
笑顔から一転、その質問に彼は俺から目を逸らし、小さく首を横に振る。
「何で...早く言わなかったん...言ってくれたら」
「心配掛けたくないんです。僕如きに時間を使わせたくない。さとみくんは...幼なじみですので、報告だけさせて頂きました」
「......ん、そうなんだよな」
だから......あの時。ずっと黙っとったのか。
文化祭のるぅととなーくんの会話の時...。
「......アイツにはいつ言うんや。恋人なんやからいつかは言わんと...」
「...冬休み明けに伝えようかと。いつでも聞くって言われてしまったので」
それに、とるぅとは苦笑して言葉を紡ぐ。
「ころちゃんは僕の事受け止めてくれると思うんです。誰よりも、優しいから」
少しだけ俺には嬉しそうな気持ちを抑えているように見えた。
「.........頑張れよ」
今まで黙っていたさとみも、るぅとの頭を撫で、そう言う。
「俺も出来る事は手伝うわ。...頼れ」
「............！！」
右手をるぅとの肩にポンッと乗せると少しだけ泣きそうな顔をし.........。
「.........はい...！！」
先程よりも強く真っ直ぐな声色で彼は俺達に笑いかけてくれたのだった。
#232 ジ「題名？初めて役立った俺」←→←#230 莉「さぁ、始まりました。るぅとINシリアス」←
らっきーすとぷりめんばー！
るぅとくん＆ジェルくん
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ひのぉ.√ - 徹夜で読んで大号泣してますっ！！！最高すぎます！！！！更新待ってます！！！！ (2023年1月22日 6時) (
レス) @page29 id: 979ffa46f6 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音 - ひまですぴよさん» ありがとうございます！ちょこちょこ更新していきます！ (2022年10月1日 22時) (レス) id: cd92107318 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音 - 幸亜衣さん» 初コメありがとうございます！返信遅くなり申し訳ございません...現在絶賛亀更新の私を尊敬してもらっていることがとてもありがたいです！期待に応えられるよう、頑張っていきます！ (2022年10月1日 22時) (レス) id: cd92107318 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音 - ありす君さん» 一年越しですね...ありす君ごめんなさい、ログアウトしてしまい通知に気付かなくなっていました...ありす君にコメント頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年10月1日 22時) (レス) id: cd92107318 (このIDを非表示/違反報告)
ひまですぴよ - 大好きな小説です！！！更新待ってます！！💕 (2022年9月11日 20時) (レス) @page27 id: 501351b8eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴音 | 作成日時：2020年8月15日 16時
