君の願いを叶えるには。vol.5

#198 な「俺が彼氏じゃん！？誕生日も俺の方が早いし！！」 ページ16

遠井side

「お茶飲む？」
「ううん、すぐ帰るから良いわ」
「そう？」
「お気遣いどうも」
「いえいえ」

そんな会話を交わしながら、私は床に座る。

机の椅子に座るななもりくんを見上げ、勉強よりも気になっていた事を聞いてみました。



「＿＿＿ななもりくんさ、ジェルとの事公にしないの？」
「へ？」
「付き合ってる事」
「......それか」
「色々面倒だよ？周りに気使うし嫉妬とかしやすいと思うよ？女子とか何も知らずに...」

「......そうかもだけど...同性愛に偏見持ってる人も居るからさ？ジェルくん傷付けたくないなって...」

私の質問に寂しそうに目を伏せるななもりくん。


私は少しため息をつき、もう一度口を開いた。


「本音は？」
「ジェルくんのカッコ可愛い姿を全国に生配信して俺がジェルくんの彼氏と自慢したいです」←
「やはりな」←


饒舌に溢れた思いに「はっ！」と口を抑える彼。
もう遅いだろ...。
そう言おうとしてふと思い出した事があり、そっちの方を教えてみました。

「てか、この前ジェルにどっちが彼氏なの？って聞いた時あったんだけど」
「え？俺でしょ？」
「「俺が彼氏に決まっとるやろ？」...と仰っておりました」
「........................」


ピシリと固まる体。数秒たった時、何を血迷ったか物凄い速度でスマホに何かを打ち始める。


「「もう絶っ対に勉強教えてあげない」...「明日は家に来んなばかやろー」...っと」
「oh......」←
「ごめんね、遠井さん。これからあの人の家に行って説教してくる☆」
「あーうん、程々にね...」

笑顔なのに青筋立てて足音鳴らしながら部屋を出ていくななもりくんを見送り、何度目か分からないため息をつく。


「......すまん、ジェル」←

【結果】ななもりくんはるぅとくんと勉強やってるらしい。が、彼氏彼女問題でジェルのテストが危うくなりました。←

#199 こ「今回はテスト結果を早めに貼ってます！」→←#197 ジ「2学期期末テストも実況系になりそうやな...」

らっきーすとぷりめんばー！

るぅとくん＆ジェルくん

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