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『ただいまー』
「あら、A。おかえり」
とお母さんの声が奥から聞こえる。ご飯作ってるのか。
私は洗面所で手を洗い、部屋へ行く。部屋着に着替え、キッチンへ向かう。今日のご飯はカレーのようだ。
「今日帰り遅かったけど何かあったの?」
私は弁当箱を水に晒しながら答える
『実は、進路調査あってさ、』
お母さんはあらと相槌をうつ
『全然決まらなくて、ずっと悩んでたらこんな時間に…』
「なるほどねぇ、」
私はお母さんとカレーを食べながら話す
「Aは特にやりたいことってないの?」
『あったらそれ書いてるよ…』
「どんなことをしたいの?」
『んーー、、』
カレーを口に運ぶ。うまい。
「あんた、別のこと考えてるでしょ」
『げ、バレた』
お母さんは分かりやすくため息をつく
『どんなことって、人を助けたい…とか?』
「じゃあお医者さん?」
それはなんか
『学力的に……』
「じゃあお巡りさん?」
『………んーー…』
警察官…萩がなりたいって言ってたな…
やりたいことがないからって動機で動くのはあれだけど
『ちょっと調べてみる』
「どうせ進路調査も明日には出すんでしょ?さっさと書いちゃいなさい。絶対にそれになるって確実なものじゃないんだから、あんまり考えすぎないのよ」
『……わかった』
ひとまず紙には警察官と書き、その日は寝た
次の日。朝、職員室に寄って担任に進路調査の紙を出す。また嘘なんじゃと言われたが、気合いで押した。
HRが終わり、萩が私の方へ来た。どうせなんて書いたの?と聞いてくるんだろう
「小鳥ちゃん、進路のやつなんて書いたの?」
やっぱりな。んー、警察官って答えると面倒くさそう…いや、大丈夫か
『……警察官』
ボソッと言う。が、萩の言葉が返ってこない。聞こえなかったのか……?私は疑問に思って萩の方を向く……と萩は私の肩を掴んだ。
『エッ』
「ダメだよ!小鳥ちゃん!危ないじゃん!」
『???』
ブンブンと揺さぶられながら言われる。いや、警察官ってそういうもんだろ。というより…
『まっ、まだ決まってないから!』
そう言うと、ピタッと視界が止まる。まだ頭はグワングワンしてる。
「そ、そうなの?」
『うん。今日図書室で調べようかと…』
「警察官気になるの?」
『かっこいいし、人守れるし、助けられるし』
「……そっか」
聞いてきた割に興味なさげだなこいつ
チャイムが鳴る
萩はそそくさと席に戻っていった
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P(プロフ) - 蒼衣さん» 装具士さん!!とても素晴らしいですね!!!かっこいいです!!色んな方の希望になれるように頑張ってください!更新も頑張ります💪 (2022年7月23日 22時) (レス) id: ca61136145 (このIDを非表示/違反報告)
蒼衣(プロフ) - 他にはない作品で、とても面白いです!義足ってやっぱり色んな人の希望になれるんだなって感じました(義肢装具士志望です)!!更新頑張ってください〜!! (2022年7月23日 6時) (レス) @page32 id: 45d0e8e3e8 (このIDを非表示/違反報告)
P(プロフ) - 雪葵さん» ぜひ!wボケ---ッと読んでいってください!! (2022年7月15日 8時) (レス) id: ca61136145 (このIDを非表示/違反報告)
雪葵(プロフ) - ボケーーーー……ハッもう続編?!ボケッてしながら読んでたらもう続編に来ましかぁ。じゃあ続編もボケッてしながら読ませていただきます!www (2022年7月14日 20時) (レス) @page34 id: 352d2094f9 (このIDを非表示/違反報告)
P(プロフ) - まみこさん» そうなんですよ……救済したいのは山々なのですが…きっと夢主ちゃんの力じゃ難しいのでは…そして彼女の成長のためにも……原作通りにと考えてます…。ですが、ぜひぜひ最後まで見届けていただけると嬉しいです^^ (2022年7月11日 22時) (レス) id: ca61136145 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Pikurusu_946 | 作成日時:2022年5月27日 15時