☆スカイピース短編集☆

初恋愛。《JIN》 ページ25

〜友達〜

私は恋愛などしてこなかった。

したくなかった。

ただ何となく興味がなくて、友達さえ居ればいいと思って"いた"。


じん「Aちゃん！おっはよ〜！」

A「おはよ。」



私の友達、藤枝仁くん。

私はこの人に何か吸い寄せられている。

胸がズキズキして、不安で辛い。

これが恋？恋愛？

そうなら、恋愛など嫌いだ。

じん「Aちゃん、元気ないよ？おーい」

A「あ、ごめん。最近ちょっと胸が痛くて…」

あーあ、言っちゃった。

じん「大丈夫!?病気かなんか!?」

こんなに冷たい私にいつもと変わらず話しかけてくれて、心配までしてくれている。

A「違うの。心の病っていうか…なんかじんくんに吸い寄せられちゃうんだ。」

じん「なにそれ！笑」

A「す、好き…って言うの…かな…」

じん「大丈夫。」

いきなりじんくんが目の前から消えたと思ったらじんくんは、私をじんくんの腕で包んでいた。

A「え、じんくん…？」

じん「大丈夫。こうすれば不安じゃないから。辛くないから。俺がいるから。ね？」

胸がぎゅっと締め付けられた。

やっぱり『恋』というものなんだ。

じん「俺、Aちゃんのこと、好きだよ。」

A「＿私も。」



これが恋を好きになった理由。そしてこれが私の"初恋愛"。

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