じゅうさん ページ14
『…おっと、もう終わりの時間だね。君のことを知れて良かったよ、また話を聞かせておくれ』
頬を染めた赤い瞳の…なんだっけ、
…そう!一樺ちゃんだ
一樺ちゃんの手を握ってそう言う
それから青い瞳の子、緑の瞳の子
順に来てお話をしたよ
やっぱり皆、良家の子だから愛されて育ったんだねぇ
似たり寄ったりの話しか聞かされない
同じような仕草で同じような話をする彼女らに少し飽きを感じてくる
…次はあの子が来てくれるかな?
頭の片隅からあの子が離れてくれなかった
…って、なんでこんなに彼女のことを気にしているんだ
らしくないじゃあないか
入ってきたのは紫色の瞳の子で
…じゃあ最後に会うのか
少しの期待と自身に対する疑問を抱えながら今は目の前の少女に集中しよう、と扇を仰いだ
・
Aside
襖が開き、至近距離でまじまじと見る教祖様はやっぱり綺麗だった
目の変な文字は気になるけど
…やっぱり私、この人のお嫁さんになりたいわ
だって、今までに出会ったこと無いくらいかっこいいんですもの
いいじゃない、顔で決めたって
そう思いつつも他の嫁と同じように顔を赤く染めたりなんてしない
座布団に腰を下ろし、教祖様と目を合わせた
童「やぁやぁ、君は…Aちゃんだね」
胡散臭いなぁ
常に笑っている教祖様は私の名前を呼んで、良い名前をつけて貰ったね!と言った
『…ありがとうございます!…本当に、良い名前をつけて貰いました。教祖様も素敵なお名前だと思いますよ』
両手を顔の近くで握り、ぽーずを決めた
童「そうかい?それは嬉しいなぁ」
絶対思ってないだろ、とツッコミたくなる気持ちを抑えて教祖様を見据える
…やっぱり感情の起伏が少ないんだわ
顔色なんて一切変わらないし、表情だって笑顔だけじゃない
そうと分かれば作戦2を実行よ
童「それじゃあ君のことについて教えておくれ。好きな物だったり、家族のことだったり」
良い質問ね
『…えっと、家族は両親だけで兄弟姉妹は居ないです。でも昔から仲の良い幼馴染が1人居ます!』
すっごく可愛いんですよ!と笑えば、その時初めて笑顔とは別の表情をしたかもしれない
目を見開いて、こちらを凝視してくる
それも一瞬だったけど
すぐさま教祖様はうんうん、と人当たりの良さそうな笑顔浮かべた
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:襟乃空ちゃん: - この小説は、私が夢小説というワードを知って、初めて読んだ小説なので更新してくれるのいっつも楽しみにしてます! (11月16日 0時) (レス) id: b670a6340b (このIDを非表示/違反報告)
:襟乃空ちゃん: - コメント失礼します!夢主ちゃんと私の性格が似てて、ヤバイです(語彙力皆無)童磨様ガチリアコ勢で、作中ずっっっっと心拍数ヤバイです((このような神作を作ってくださり誠にありがとうございます(血涙 (11月16日 0時) (レス) id: b670a6340b (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - コメント失礼します。主様の悪女主系のお話大好きです!言葉遣いや、行間、ストーリーの進め方など全てのバランスが良くて、とっても読みやすいです!!こんなに印象に残った作品と作者様は初めてっていうくらいです!続き楽しみにしてます!頑張ってください!! (8月30日 16時) (レス) id: d29c5267d6 (このIDを非表示/違反報告)
れーと - コメント失礼します。更新ありがとうございます!この小説大好きです!応援してます! (8月28日 12時) (レス) @page41 id: f8da97e70e (このIDを非表示/違反報告)
よぞら(プロフ) - 更新待ってましたあ〜!!めっちゃよかったです!次も楽しみにしてます〜 (8月28日 6時) (レス) @page41 id: b69074ea7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パピ子 | 作成日時:2022年8月29日 23時