今日も私は愛されるの

肆 ページ5

その日は療養して翌日から鍛錬を始めることとなった


そういや真琴さんって元柱だから…何歳なんだろう？


『真琴さん！真琴さんの御年齢はいくつ何ですか？』


真｢あぁ、今年で丁度70だよ｣


へぇ〜70かぁ、思ったよりも…って、え？


『な、ななじゅう！？』


真｢？うん｣


『え！？でも、見た目すごくお若いですよね…？』


真｢はは、嬉しいなぁ、ありがとう｣


…これが当たり前なのか？(違う)



どうやら真琴さんは頭を撫でるのが癖らしく何かある度に撫でてくれる


お陰で私も撫でられるのが好きになった






翌日____


真｢おはよう｣


『おはようございます！』


真｢じゃあ今から体力作りを始めるよ。…まずはあの山を1往復してくるんだ｣


山…山かぁ。そうだよな、山な、


『は、はい…』


スタコラサッサと走ってみるとなんか神サマが言ってた通り転生補正が付いていて山往復なんて一瞬だった


『ただいま戻りました！』


息切れひとつしていない


真｢！…そうかい、早かったね。じゃあ追加で最低3往復できるかな？自分の限界まで走ってきなさい。｣


『はい！』


10往復位してやっと息が切れてきた


ヤバないこれ


結局限界は20往復で足が動かなくなるまで走った


皆よく考えて、山を20往復だよ？補正凄くね？


真｢…A、明日1度木刀を握ってみよう｣


『わ、分かりました…』


ゼェゼェと言いながらも返事をする


その翌日、真琴さんから木刀を渡された


真｢今日は素振り1000回を目標にしよう｣



うぇ…1000回て…


私が素振りをしている様子をずっと見ていた真琴さん




ノルマを終え、真琴さんから真剣な面持ちで話された


真｢…Aはもう既に有り得ない程の身体能力を持っている。下手したら鍛錬を初めて2日目の君に負けてしまいそうだよ。体力作りは必要ないね。｣


えっ鬼殺隊入りたいんだけど


『真琴さん、、、私鍛錬がしたいです』


真｢え？｣


『こんなに楽しいと思ったことは初めてなんです。それに真琴さんの様になりたい、鬼殺隊に入りたい。』



真｢A…でも僕は大切なAを危険に晒したくない。綺麗な顔を、綺麗な性格を持っている、普通の女の子として生きて欲しいんだ。｣



『！でも…私は沢山の人の命を救いたい。折角恵まれた身体を持っているんです。それに鬼殺隊に入ったって私は普通の女の子なんですから。』


真っ直ぐな瞳で見つめる


この気持ちは絶対に曲げない、というように。

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