先生と私【3年A組】#4

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*Sakura Kayano side*


春瑚ちゃんが教室を飛び出していってから
他のみんなもつられて美術室へと向かっていった。
顔色が白い先生の顔を見つめながら呟いた。




さ『先生…
ずっと具合悪かったのかな』

香『そんな素振りは見せてなかったけど
ねぇ、アンタは気がついてたんでしょ』

甲『どっちにしろ、こいつはもうこれで終わりだ』




そう…甲斐くんが冷たく言ったところで春瑚ちゃんが戻ってきて……そして……


ﾊﾟｼﾝｯ!!


乾いた音が響いて…甲斐くんは春瑚ちゃんに平手打ちを食らっていた。




『終わりじゃない…
先生はまだ生きるの…』

甲『っ………』

『先生は死なない!!』

さ『春瑚ちゃん…』

『………』




すると春瑚ちゃんはある薬を取り出すと
柊先生の口へと含ませた。
そしてペットボトルの水を春瑚ちゃん自身の口に含み……先生にキスをしたんだ。




石『は!?』

唯『!!』

香『!!』

未『えぇー…』

甲『!?
おい、何やってんだよ!?』

『ん………ふぅ……』




頬に手を添えて
喉を触ったりしながらキスを続ける春瑚ちゃん。
飲み込んだのを確認したのか
春瑚ちゃんは唇を離して……そして先生を抱き寄せていた。




香『…………ぶっきーと付き合ってんの?』

『………ううん……
先生と私は…先生と生徒…今はまだ…
でも……先生がいるから生きていられる…
先生が死んだら…私は多分生きていられない』

さ『なんで!?』

未『何でそんなこと言うわけ!?』

『………ごめんね、さくら…未来…
私と先生……余命宣告受けてる…』




春瑚ちゃんのその言葉に…目の前が真っ暗になった。
春瑚ちゃんも…先生もいなくなっちゃうの?

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