先生と私【3年A組】#4

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『だから、もう少しで死ぬから良かったねって、
水越さんに言ったんだよ?』




そう言って先程から1人離れた所にいる諏訪さんを見た。
諏訪さんは私と目が合うとすぐに逸らして舌打ちをした。





愛『準備室まだ開かないのかな?』




小宮山さんがそう呟きながら
教卓の上のパソコンをのぞき込む。
そこには今美術室にいるみんなのやり取りが
映し出されていた。




逢『ドアに電流が通ってるから簡単には開かないよ』

兵『せ〜の!!』

柳『うっ!!』


先程同様、ﾊﾞﾁｯ!!と音がした。
よく耐えて開けれたなあ、私。



兵『痛った!!』

須『あ〜クッソ、開かねえ!!』

華『私に任せて!
ん〜〜〜!!
がぁ〜〜〜!!

須『……………マジか…』





今の音…華が体当たりでもしたんだろうか…。
気になってる須永くんの為かな?




未『じゃあ春はその薬どっから…』

『…準備室から
電流は…我慢した』




そう言って右手を見せると
さっき○が言ってたように赤くなっていた。




香『ちょ、それ冷やさなきゃ』

さ『せ、先生の分と一緒に
タオル冷やして持ってくるから!!』




そう言ってさくらは教室を飛び出していった。



愛『あっ!!』

石『おぉ!!ちょっと開いたぞ
でもこの調子で準備室が開けば、携帯取り戻して助け呼べる!!』

沙『確かに!!』

逢『リモコン貸して
下手に触ると爆発するよ』

石『マジかよ、怖っ!!
お前持っとけよ』




爆弾のスイッチでもある時計型のリモコンは
石倉くんの手から逢沢くんの手に移った。
多分これで今は大丈夫…。
逢沢くんは先生の共犯者の筈だから。








唯『ねぇ…喜志とどういう繋がりなの?』

甲『大した関係じゃねえよ
喜志が景山のゴシップを探してたところに同じ高校だった俺が呼ばれただけだ』

唯『本当にそれだけ?』

甲『何ででそんな知りたがるんだよ』

唯『別に…』





ブー...ブー...




『えっ?』

さ『あっ、先生の携帯』

未『そうだ、携帯…』



先生の内ポケットから先生の携帯を取り出して画面を見ると




『"I"?』

未『出な』

『えっ……_』




戸惑いながら電話に出たら聞こえてきたのは男の人の声で




『今、郡司がフェイク動画の件を探ってる
これもお前の計画通りか？』

『計画…?』



そう言った瞬間に通話を切られた



香『どう?』

『…切られた』





五『どうなってんだ…』

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