先生と私【3年A組】#3

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宮『あ、あと郡司さん
渡海春瑚と渡海征司郎について調べたんですが…』

郡『……なんだ?』

宮『渡海春瑚は養子らしいんですよ』

郡『……じゃあ血の繋がりは無いのか』

宮『渡海征司郎の警察嫌い…
何かここに理由があるんですかね』

郡『………宮城、お前は貴志とベルムズの関係を調べていろ
あと、相楽親子とベルムズの関係もだ…
さっき、明らかに2人共ベルムズって言葉に反応していたからな…
俺は今からちょっくら東城医大に行ってくる』

宮『えっ?
じゃあ俺も…』

郡『お前、渡海征司郎に喧嘩腰になり過ぎるから
とりあえず俺だけが行く』








宮城を宥め、俺は再び東城医大へと足を踏み入れた。
相変わらず人が多い…。
外科の階へ向かうと、ナースステーションへと顔を出す。
……それにしても看護婦や先生の姿が少ないな…。







郡『すいません、渡海先生いますか』

藤原『!!
渡海先生なら…医局の方だと思うんですけれども…
警察の方ですよね?
渡海先生が……何か?』

郡『よくご存知ですね、私が警察だと』

藤『……えぇ、まぁ…
この間佐伯教授からもお話がありましたので…』

郡『佐伯教授?』




誰だ?
だが、教授っていうくらいだから
偉い奴なんだろうな…。
すると1人看護婦が駆け寄ってきた。




美和『藤原師長っ!!
渡海先生知りませんか!!』

藤『医局の仮眠室は見た?』

美『見ましたけどいなくて…』

藤『何で貴方が渡海先生を探してるの?
何があったの、花房さん』

美『小春ちゃんの手術で
ダーウィンのアームが動かなくなって!!
出血量がどんどん増えてるんです!!
ダーウィンの事…東城医大で詳しいのは
渡海先生しかいないと思って!!
探しに来たんですけど…』

藤『全く……花房さん、引き続き渡海先生探して』

美『は、はい!!』

藤『あ……ご用は…渡海先生ですよね…
少しこちらに来てください』




そう言って連れてこられたのは…




郡『………何だ、ここ…』

藤『ここは講演会や勉強会、学会などに使う場所です
モニターで手術を見ることが出来ます』

世『!!
け、刑事さん!?』

速『は?
あ………この間の……』

藤『ちょっと貴方達、静かに見ていなさい』




この間医局にいた世良と速水という奴らが俺に気づいたが
藤原師長が一言で押さえつけた。
まだまだ研修医…というところか…。

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