先生と私【3年A組】#3

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*Masato Gunji side*


モニターを見ると、小さな女の子の手術で
それは人ではなく、ロボットが手術を行っている。
さっきの話からすると大量出血をしているようで
手術室は混乱と化していた。
大丈夫なのか…。




郡『………あの中に渡海先生いるんですか?』

藤『いいえ…
ですが……今多分……』




藤原師長がそう言うと
手術室の扉が開く。
そこに3人が新たに入ってくる。
すると会場がざわめきだした。




黒崎『渡海!!』

藤『………帝華大の松岡先生に代わり
今から渡海先生…彼が執刀します』

郡『…………』





松岡『高階、誰だ勝手に!!』

征『小さな子供の身体を想定せずに
アームを調整しなかった…お前が悪い…
ダーウィンのプロなのに…』

松『!!』

征『辞表書け』

松『何!?』

征『お前の退職金…1000万で助けてやる』







郡『!?
あの、彼は何を言ってるですか…』

藤『………』




あれは明らかに脅しではないのか?
という意味で藤原師長を見るが
彼女はモニターを真っ直ぐに見つめているだけで何も言わない。







松『ふ、ふざけるな!!!
1000万なんて…』

征『だったら…西崎大先生の前で
このままガキが死んでいくのを見てるか?』

松『…っ』

高階『松岡、そこを退け』

松『何?』

高『邪魔だっ!!』

松『っ!!』

征『…………邪魔…』




モニター越しに渡海征司郎がこちらに目線を向け
低い声で放つ。
これは……ここでは日常茶飯事なのか?




藤『………彼のやり方は決して許される事ではありません…』

郡『………』

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