先生と私【3年A組】#3

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*Masashi Sera side*


世『はい?』

征『………1回で聞き取れ、馬鹿』

世『いやいや、渡海先生が行けばいいじゃないですか!!』

征『俺はー、オペ立て込んでんだろー?
主に助手だからなぁ』

世『ああ……』

征『………アレとアレも誘って様子見してこい』





*





*





速『……せっかくの休暇…』

世『俺有給取らされたんだから!!』

美和『まぁまぁ…』

速『……まぁ、いいか
春瑚ちゃんは心配だしな…』




そう
渡海先生に有給を取らされてまで何をしているかと言うと……
魁皇高校に行って今の状況確認をしてこいって言われた。
休暇の速水と花房さんを連れて行けとまで言われて
今は魁皇高校の体育館まで来た。




世『あのぉ〜……』

森崎『うわ、イケメン2人!!』

速『…………』

五十嵐『もしかして3年A組生徒のご家族ですか?』

美『あ、いえ!!』

世『えっと、渡海春瑚ちゃんのお兄さんと
同じ職場の者なんです…』

五『!!』

世『春瑚ちゃんのお兄さん、病院でのオペが立て込んでいて…
代わりに僕達が様子見てくるように命令を受けまして…』

森『!!
渡海さんのお兄さんってお医者様だったんですか!?』

市村『渡海さんのお兄さん、入学時にお会いしただけで1度も学校にはいらしていませんからね』

佐久間『無愛想でしたよねぇ』

速『…どこでもああなんだな、あの人』

美『ですね』

世『それで…そのー……生徒が死んだというのは本当なんですか?』

坪井『いや、それが柊先生の電話やSNSで確認出来たことしか分からないんですよね…』

世『そう…ですよね…』

美『だ、大丈夫ですよ!!
春瑚ちゃんには渡海先生が待ってるんですから!!』

速『帰ってこなかったら、
渡海先生ブチ切れて…鬼のようにオペでこき使われるんじゃねーか、世良』

世『えぇ……やめてよ…』




すると体育館入口の方から
子供の声が聞こえてきた。




『あの…
兄ちゃんの代わりに家に来てくれる先生ってどの先生ですか?』

市『お兄ちゃんって…誰の家族かな?』

凪人『3年A組の甲斐隼人です
兄ちゃん人質になってるから、代わりにここの先生が母ちゃんの世話をしてくれるって連絡来たんですけど』

佐『そんな話、誰か聞いてます?』

森『いえ…』

坪『お母さんの世話って?』

凪『母ちゃん、体が動かないから』

『『!!』』

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