先生と私【3年A組】#2

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*Sakura Kayano side*


そう言って諏訪さんは
明らかに宇佐美さんに視線を向けて
こいつが怪しいって言うかのように話す。




唯『あっそう言えばさ香帆さ澪奈と昔仲良かったよね?』

香『は?何?いきなり』

唯『どうして急に話さなくなったの?』

香『あんたに関係ないでしょ』

華『どうしたの?香帆』

香『何でもない』

涼『もし女子がやったんなら犯人は茅野じゃない』

さ『へ?』




あれ?
また疑われてる…




涼『だって澪奈の事ずっと追い掛け回してたじゃん』

愛『確かに1番奴 隷が当てはまる』

さ『いやいや私じゃないから』

佑『否定すれば否定するほど怪しいよね』

さ『そんな……』




これはまた雲行きが怪しくなってきた。
そもそもMind Voiceやってないし…
みんなが私が犯人だと思って
意見を言い出したその時…
春瑚ちゃんが怪我をしてない方の左腕で
私を抱き寄せてぎゅぅっとしてくれた。
もう……心臓バクバクで……死んじゃいそう




『辻本さんさ…昨日のさくらの気持ち聞いて
それ言ってんの?』

辻『っ!!』

『信じようとしないんだね
そりゃあ、そうか…
無実だった澪奈だってやってないって否定しても信じなかったんだから…ここでさくらが否定しても信じないってことね…』

辻『っ………うぅ…』

愛『あーあ……泣かせた…』

『………辻本さんにだけ言ったんじゃない
全員に言ってる…』

唯『何かさ、ぶっきーに守られてるからだか知らないけどさ、調子乗りすぎ』

『いやいや、話しそらさないで
今は私の事じゃなくて、この投稿者の犯人探しだから』

さ『春瑚ちゃん…』

『…………さくらは悪くない…』

さ『!!』




春瑚ちゃん……貴女はどこまで知ってるの?
もし真実を知ったら…貴女は…私の事嫌いになっちゃうかな?




すると8時10分前に先生が教室へと入ってきた。
春瑚ちゃんは私の手を握ってくれていて
春瑚ちゃんの反対の手は…真壁くんが握っている。
先生はそれを一瞬ではあるけど睨みつけたように見えた。
でもそれは本当に一瞬で、
教室全体を見渡しながら…



柊『さぁ、そろそろ約束の時間だぞ
どうだ?やり逃げXさん
名乗り出る気になったか?ん?』




それでも誰も手を挙げない。
チラッと宇佐美さんを見るけど
宇佐美さんは視線をしたに向けたままで
その宇佐美さんを相変わらず諏訪さんは睨みつけていた。

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