善「八話だよ!」 ページ9
☆善逸
「ねぇ!?まだ食べるの!?入学式遅れるんだけどっ!」
嘴「うるせぇ!俺に指図するな!」
「もぉうさぁ!」
まじかよ!だってさっき放送あったじゃん!
入学式始めるから新入生は体育館に集まってって!
聞こえなかったのぉ!?
「放送っ!聞いてたでしょ!」
嘴「聞こえたが内容なんて聞いちゃいねぇ!」
あぁぁぁ!!
そうでしたねそうでしたね!
伊之助は話を聞かない人でしたね!?
すみませんねぇ!!
気づいてあげれなくて!!
……待って。
なんで俺が謝る側になってんのぉぉぉ!?
嘴「…そんなにA丸のとこ行きてぇならいけばいいじゃねぇか。」
なにコイツ、シラっと言ってんの?
「んなわけないじゃん!!」
嘴「嘘吐くんじゃねぇ!俺様は親分だから子分のことなんて分かりきってんだよっ。」
うん、それは仲がいいって受け入れとくわ。
嘴「それにそんな早く会いたそうなオーラ出してたら誰でも分かるだろ。」
「は!?」
俺が顔が熱くなりながら、伊之助は物凄い勢いで食べ物を入れていく。
口の周り汚いし、喋りながら食べてるから時々散ってくるんだけど。
嘴「おまえ、本当にアホくそ野郎だな。善隣。」
「善隣じゃなくて善逸な。…俺ってそんなに分かりやすい?」
嘴「あぁ、イライラするほどな。」
ヒドイっ!
てか俺ってそんなに分かりやすいんだ。
Aのことを俺は…。
ピーンポーンパーンポーン
「あのー、すみませーん。まだ来てない新入生はまだですかー?もう二人以外集まってるんです。迷子ですかー?て言うか、迷子じゃなかったら許しませんよー。」
ピーンポーンパーンポーン
…。
「ちょっと待ってぇ!?完全に俺たちじゃん!」
嘴「あ?なにがだよ。」
「おまえはいい加減、人の話を聞けよ!」
全て食べ終わった伊之助だけど、時すでに遅し。
放送した女の子の声、めちゃくちゃ怖かったしさぁ!
完全に怒ってたよぉぉっ!
「とりあえず急ぐぞっ!」
嘴「あ?なにが…。」
「おまえはとりあえず黙れぇぇっっ!!!」
俺は伊之助の襟を強く掴んだら、体育館まで全力で走った。
まぁ、分かってたけど大遅刻。
何故か先生からはなにも言われず、同じ新入生の視線がグサグサ体に刺さりながら伊之助を座らせて俺も一番前の席に座る。
隣にはAがいて同じくあ行だもんねーなんて思いながらAの方を見たら呆れた顔をしながら小さな声で、
『ばーか。』
なんて言ってきた。
マジでAは可愛が過ぎる。
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絵宙(えそら) - え、マジかここで終わるんですか。まだ続きがあるのかと、恋実って正体バレたりと…いや面白いから良いんですがでも面白いからこそ続けて欲しいなと………ごめんなさい、ミシェルさん (2020年3月26日 0時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
木苺(プロフ) - 冨岡さんの冨が殆ど全部間違ってる気が、、、 (2020年3月20日 21時) (レス) id: 89ac41ad4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミシェル | 作成日時:2020年1月13日 17時