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｢契約…ですか？｣
｢そ〜契約。まぁ、俺とじゃなくてアズールとだけど｣
フロイド先輩はニッコリ笑い、私から手を離す。
｢アズールが、飛行術が得意な生徒と契約を結んで来いってうるさくってさぁ〜｣
｢はぁ…｣
確か、オクタヴィネル寮の寮長と契約？するとなんでも願いを叶えてくれるとかなんとか…そんな噂が流れていた気がする。
その担保に自分の得意なものを取られることも
(あ…もうすぐマジカルシフト大会か…なるほどね)
オクタヴィネル寮長も確か飛行術がだいぶ不得意だったはずなので、もうすぐ行われるマジカルシフト大会のために飛行術が上手く、選手に選ばれて居ない生徒を探して、契約しようとしているのだろう。
選手に選ばれてる人から奪うと他の寮と喧嘩になってしまうし、バレやすい
(だから魔法が弱くて選手じゃないけど飛行術は得意な私……か)
｢ね〜ぇ、どうすんのぉ？けいやくするぅ？アズールだったらぁ、おまえの願いなんでも叶えてくれるとおもうよぉ？｣
考え込むわたしに、フロイド先輩が畳み掛けるように話しかけてくる。
｢あ…えっと……契約…？します。｣
私の答えを聞いて、フロイド先輩がまた悪そうなお顔で笑う。
｢んじゃぁ〜、アズールの所いこっかぁ〜｣
｢あっ！はい！｣
スタスタと歩いて行くフロイド先輩を慌てておいかける。
足が長いからか歩くのが意外と早い。
小走りで追いかける私を意に介さずフロイド先輩が話し続ける。
｢アズールに言えばぁ〜なんでも叶えてくれるよぉ〜、どんな願いでも、ね｣
｢ま、契約を守れなかったら色々あんだけどぉ｣
手をひらひらさせながら歩くフロイド先輩の話を聞いて私は大変重要なことを忘れていた事に気がついた。
(私…特に叶えて欲しい願い事とか…ない！)
フロイド先輩の、話だと契約をするには願い事か必要っぽいけどさっきまで何となくで死のうとしていた私に願い事なんてあるはずがない。
(これは…かなり不味いのでは…？)
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みみみよ - ありがとうございます！続編作りましたー！ (2020年7月30日 22時) (
レス) id: 9263a3a9a9 (このIDを非表示/違反報告)
さぼてん(プロフ) - 凄く面白かったです！続きの話ですがみたいです！是非検討(？)してくれると嬉しいです！ (2020年6月18日 0時) (レス) id: 314a198c1c (このIDを非表示/違反報告)
鬼灯 - 面白かったです…！私は続き見たいな、と思いました！(あくまで一読者の意見ですが…。)お身体に気をつけてください(*´∀｀*) (2020年6月8日 19時) (レス) id: 71646cf771 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みみみよ | 作成日時：2020年5月4日 16時
