戻らない98 ページ8
ﾛｰｼﾞｰ「嫌だわアラスター!
知り合いにしては礼儀が正しすぎない??
貴方みたいな男性には似合わないわ!
んフフ冗談よ!」
『...』
たったの3秒間で何文字話したのか、上手く回る口だな、
そんな関心を含めた眼差しでロージーを見つめるA。
レストラン内で立ったままもあれなので、
そう言って座るように促すアラスターに従うように席に着く3人。
ナフキンを膝に置いた所で、ロージーは目の前の男に問う。
ﾛｰｼﾞｰ「それで?
私にして欲しいことって何かしら??」
そんな彼女の問いに、そうでしたと言わんばかりに微笑むと
答える前に3人分のワインを注文する。
まるでそんなに急かすなと言うように。
待つこと数秒、一人一人の手元にワインが行き渡った所でアラスターは口を開いた。
ｱﾗｽﾀｰ「ロージー、貴方には
この子の友人になって頂きたいのです」
『ぶふっ!』
ﾛｰｼﾞｰ「友人?」
な、何を勝手なことを言っているんだ!
口には出さなかったが、Aは心の中で叫んだ。
隣に座る彼の腕を掴み、これ以上口を開かないでくれと顔で訴えるものの
伝わっていないのか、もしくは伝わった上で言葉を続ける。
ｱﾗｽﾀｰ「実は私、彼女に助けられた身分でして!
その上私の傷を手当してくれ、彼女の家に住まわせて貰ってるのですよ!
そこで何か御礼をと、と思いまして」
ﾛｰｼﾞｰ「そこで何故友人になるという選択になるのかしら?」
ロージーの言う通り、なぜそういう考えになるのかAも気になった。
彼の発言を待つように2人は口を閉ざしていると、
しばらくしてから再度口を開いた。
.
ｱﾗｽﾀｰ「彼女に多種多様な感情を思い出して欲しいからですね」
ﾛｰｼﾞｰ「感情?」
ｱﾗｽﾀｰ「3年前に親が他界、いきなり来た孤独に感情を失いつつある彼女。
いや、ほぼ失っているでしょうね、ほら表情筋すら動いていないでしょう」
あらほんと、と口元を押さえるロージー。
そもそも本人を目の前にして感情がないとは失礼だ、
そう思ったが彼の言う事には否定の言葉すら出なかった。
同僚が亡くなった時、私は涙すら出なかった。
最後に涙を流したのは実の親が亡くなった時だ、それ以降はない。
手持ちの鏡で自身の顔を確認すると、確かに表情筋はピクともしていないのが目に入った。
確かにこれでは人形や死体と言われても可笑しくないな。
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めかぶ(プロフ) - コモ(=´∀｀)Wさん» こんにちは!!コメントありがとうございます!!そう言っていただき嬉しいです!!アダムとアラスター、2人ともいいですよねぇ!!捨てきれません!!今後ともよろしくお願いいたします!! (5月7日 22時) (
レス) @page43 id: 0de0e60a83 (このIDを非表示/違反報告)
コモ(=´∀｀)W(プロフ) - すごく面白いです!!!アダムもアラスターも推しなのでこんなに理想的な小説に出会えて嬉しいです!更新待ってます! (5月4日 19時) (レス) @page28 id: e059f57a83 (このIDを非表示/違反報告)
めかぶ(プロフ) - るるさん» 初コメありがとうございます!ハズビンホテルいいですよねぇ!!私もハマりにハマっちゃいました笑この小説も共に楽しんでいただけると嬉しいです!! (4月25日 22時) (レス) id: 0de0e60a83 (このIDを非表示/違反報告)
めかぶ(プロフ) - ものくろさん» こんにちは!いやん!今まで見た小説の中で1番だなんて嬉しすぎます!ありがとうございます!! (4月25日 22時) (レス) id: 0de0e60a83 (このIDを非表示/違反報告)
めかぶ(プロフ) - アイリスさん» 初めまして!ご返信遅くなってごめんなさい!素敵な小説だなんて!ありがとうございます!今後もよろしくお願いします!! (4月25日 22時) (レス) id: 0de0e60a83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めかぶ | 作成日時：2024年3月24日 23時
