戻らない96 ページ6
部屋から出て階段を降りている時、Aがテラスで寛いでいるのが目に入った。
特に用は無いがアラスターは彼女の近くへ足を進める。
テラスへ繋がる扉を開けても、彼女は特に気にする素振りをせず
ただただ椅子に座って自然の音に耳を澄ませていた。
一日中そうしているつもりなのだろうか、そんな疑問を抱きながらも
アラスターは机を挟んでの反対側の椅子に腰を下ろした。
『...』
ｱﾗｽﾀｰ「...」
静かな女だ。
もはや今でさえ息をしているのかもわからないほどに微動だにしていなかった。
自分が出会ってきた女は知り合いを含めてもお喋りな人ばかり。
こんなに物静かな人間は初めて出会う。
本当に息をしているのか、自分が殺す前に死んでいないだろうか、
そんなことを考えながら確認するように彼女の口へ手を近づけた。
力なくアラスターの手を押し返す息をしている辺り、生きているのは間違いなかった。
色白い肌に細い体、金に近い色に輝く美しく長い髪。
まるで天使の様な見た目をしていた。
よくも3年も1人で生きていけたものだ、と関心さえ出てくる。
すぐにでも壊されてしまいそうなのに。
頬杖を着いて彼女を見つめていると、視線に気づいたのか
瞑っていた目を開けてこちらを大きな瞳で見つめ返す。
さて、この女に感情を呼び戻すにはまずどうすればいいか。
女には女を、そうだと
アラスターは自身の友人を紹介しようと口を開く。
ｱﾗｽﾀｰ「どうです?
とても愉快な女性ですよ?
1度会ってみませんか?」
『...』
すぐに返事をしない辺り、なにか女性関係で何かあったのか
それとも快楽殺人犯の友人は信用出来ないのか、
彼女は心の中で何かと葛藤していた。
そして数分してでた答えはYESだった。
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めかぶ(プロフ) - コモ(=´∀｀)Wさん» こんにちは!!コメントありがとうございます!!そう言っていただき嬉しいです!!アダムとアラスター、2人ともいいですよねぇ!!捨てきれません!!今後ともよろしくお願いいたします!! (5月7日 22時) (
レス) @page43 id: 0de0e60a83 (このIDを非表示/違反報告)
コモ(=´∀｀)W(プロフ) - すごく面白いです!!!アダムもアラスターも推しなのでこんなに理想的な小説に出会えて嬉しいです!更新待ってます! (5月4日 19時) (レス) @page28 id: e059f57a83 (このIDを非表示/違反報告)
めかぶ(プロフ) - るるさん» 初コメありがとうございます!ハズビンホテルいいですよねぇ!!私もハマりにハマっちゃいました笑この小説も共に楽しんでいただけると嬉しいです!! (4月25日 22時) (レス) id: 0de0e60a83 (このIDを非表示/違反報告)
めかぶ(プロフ) - ものくろさん» こんにちは!いやん!今まで見た小説の中で1番だなんて嬉しすぎます!ありがとうございます!! (4月25日 22時) (レス) id: 0de0e60a83 (このIDを非表示/違反報告)
めかぶ(プロフ) - アイリスさん» 初めまして!ご返信遅くなってごめんなさい!素敵な小説だなんて!ありがとうございます!今後もよろしくお願いします!! (4月25日 22時) (レス) id: 0de0e60a83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めかぶ | 作成日時：2024年3月24日 23時
